屋根裏の物音の正体は?獣種別の見分け方|音・フン・時間帯で6種を判定

屋根裏の物音の正体は?獣種別の見分け方|音・フン・時間帯で6種を判定
この記事のポイント
  1. 4つの質問の判定チャートと早見表で、6獣種+動物以外の原因まで絞り込める
  2. 重い足音=ハクビシン/アライグマ、軽い音=ネズミ/イタチ、鳴き声=コウモリ/ハトが目安
  3. ネズミ以外は許可なく捕獲できない——自分で対処できる範囲・NG行動・記録の取り方まで整理

夜中に天井から「ドタドタ」「カサカサ」と音がして、
「何かいる。でも正体が分からない」
…そんな不安を抱えている方は多いはず。

住宅の屋根裏や壁の中に入り込む動物は、ハクビシン・ネズミ・イタチ・アライグマ・コウモリ・ハトの6種でほとんどを占めます。
そして音の重さと時間帯、フンの形、侵入口の大きさを順に見ていけば、専門知識がなくても「たぶんこれ」まで絞り込めます。一方で、家鳴りや配管など「動物ではない音」を害獣と思い込んでいるケースも少なくありません。

本記事では、4つの質問に答えるだけの判定チャートと早見表で正体を絞り込み、音の種類・時間帯・フン・場所の見分け方、動物以外の原因、獣種ごとに「自分で対処してよい範囲」と「許可が要る線引き」まで解説します。正体の見当がついたら、獣種ガイドかお住まいの地域の業者比較記事へ進んでください。

相棒の家

夜中に天井から音がするの…でも何がいるのか、まったく見当がつかないよ。

駆除スタッフ

大丈夫です。最初に見てほしいのは、音が動くかどうか。毎晩場所が変わるなら動物、同じ場所で単発なら家鳴りや配管かもしれません。

相棒の家

よーし、一緒に調べよう!

目次

まず30秒判定:4つの質問で正体を絞り込む

音・時間帯・フン・場所の4つを選ぶと、有力な獣種(または「動物ではない可能性」)が表示されます。分かる項目だけでも判定できますので、まずは気軽に試してみてください。

■ 30秒判定:4つの質問で「正体」を絞り込む

Q1. 聞こえる音にいちばん近いのは?

Q2. 音がするのは主にいつ?

Q3. フンや痕跡で当てはまるものは?

Q4. 音の場所は?

質問に答えると、ここに「有力な正体」が表示されます

※ 判定はこの記事で解説する見分け方の要点をそのまま点数化したものです。根拠は次の早見表と3ステップで確認できます。

音と時間帯で「だいたい」絞れる——6獣種の早見表

屋根裏の動物は体の大きさが音の重さに、生活リズムが時間帯にそのまま表れます。まずは下の早見表で、当てはまる行を探してください。

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獣種音の種類時間帯フン・痕跡侵入口の目安要注意の時期
ハクビシン「ドタドタ」と重めの足音深夜〜明け方種の混じった丸いフンが同じ場所にまとまるこぶし大(8cm四方)秋〜冬
ネズミ「カタカタ」「カサカサ」と軽い足音夜1cm前後の細長い黒いフンが散らばる500円玉大(約2.5cm)秋〜冬
イタチ素早く走り回る軽い足音夜間・明け方細長く水っぽい。強い獣臭3cm程度(500円玉大)春(出産期)と冬
アライグマ「ドタドタ」と重めの足音深夜天井にシミ。5本指の足跡が決め手隙間を前足で広げて侵入春(出産期)と冬
コウモリ「キィキィ」という鳴き声・カサカサ音夕方に飛び回る5mm前後の細長い黒いフンが毎日増える1〜1.5cm春〜秋(冬は冬眠)
ハト「クルックー」の鳴き声・羽音早朝手すり・室外機の上に落ちる隙間ではなく室外機の裏・手すりの陰春〜秋

※ 各獣種の生態・被害は本サイトの獣種別解説(獣種ガイド・各地域の業者比較記事に収録)と同じ情報にもとづいています。ハクビシンはハクビシン駆除の完全ガイドで詳しく解説しています。

3ステップで絞り込む——音 → フン → 侵入口

相棒の家

足音が重いか軽いかで、何が分かるの?

駆除スタッフ

ドタドタと重いならハクビシンかアライグマ、カタカタ・カサカサと軽いならネズミかイタチ。体の大きさが音の重さに出ます。

相棒の家

ネズミとイタチは、どう分けるの?

駆除スタッフ

行ったり来たりならネズミ、一直線に走り抜けるならイタチです。強烈な獣臭と水っぽいフンがあれば、イタチと見てよいでしょう。

早見表で当たりが付かないときは、音 → フン → 侵入口の順に確かめます。音は聞き違いがあり、フンは動かぬ証拠、侵入口は「その大きさで入れる動物か」の裏取りです。

「重い足音/軽い足音/鳴き声・羽音/単発の音」から始まり、6獣種+「動物ではない」に着地する

ステップ1:音の重さと時間帯で大分類する

最初の分かれ道は「重い足音か、軽い足音か、それとも鳴き声・羽音か」です。
ドタドタと重い足音なら中型獣のハクビシンかアライグマ。どちらも深夜に活動しますが、アライグマは体が一回り大きく、力任せに隙間を広げて入るのが特徴です。
カタカタ・カサカサと軽い音ならネズミかイタチ。ネズミは壁の中や天井裏をこまめに動き、イタチは天井裏を一直線に素早く走り抜けるような足音になります。
キィキィという鳴き声やカサカサ音が壁の中からするならコウモリ、早朝のクルックーという鳴き声や羽音ならハトで、こちらは屋根裏よりベランダや軒下が主な現場です。

音の種類で引く「物音の辞典」——10種類の音と候補

聞こえた音を言葉にすると、候補はぐっと絞れます。よく相談される10種類の音を、動物の行動と結びつけて整理しました。

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音動物の行動有力な候補補足
「ドタドタ」「ドスン」中型獣が歩く・飛び降りるハクビシン/アライグマアライグマの方が一回り重い。天井がたわむほどなら要注意
「トコトコ」「タタタッ」小型獣が走るイタチ/ネズミ一直線に走り抜けるならイタチ、行ったり来たりならネズミ
「カサカサ」「ゴソゴソ」断熱材の上を動く・巣材を集めるネズミ/コウモリ壁の中からならネズミかコウモリ
「カリカリ」「ガリガリ」かじる(前歯が伸び続けるため)ネズミ配線・柱・断熱材のかじり跡が残る。漏電火災の原因になる
「キューキュー」「キィキィ」鳴き声ハクビシン/コウモリ/ネズミハクビシンは子育て期に「キューキュー」、コウモリは高い「キィキィ」、ネズミは「チューチュー」より「キィキィ」に近い
「クルルル」「ウゥー」威嚇・仲間同士の声アライグマ追い詰めると威嚇音。近づかない
「バサバサ」「パタパタ」羽ばたきコウモリ/ハト夕方ならコウモリ、早朝ならハト
「クルックー」「ポッポー」鳴き声ハトベランダ・軒下・屋根の上が現場
「ミシッ」「パキッ」木材の伸縮(家鳴り)動物ではない単発で場所が移動しない。フンや臭いもない
「ドン」「コン」配管の水撃・給湯器動物ではない水を使った直後・深夜の給湯器作動と連動する
6獣種の活動時間帯タイムライン(24時間)
横軸0〜24時。ハクビシン(深夜〜明け方)/アライグマ(深夜)/ネズミ(夜・時に昼)/イタチ(夜間・明け方)/コウモリ(夕方の飛翔)/ハト(早朝)

ステップ2:フンの形と落ち方で確度を上げる

音は聞き違いもありますが、フンは動かぬ証拠です。
同じ場所にまとまって落ちているのはハクビシンやアライグマの「ためフン」の習性で、天井にシミができていれば屋根裏に住み着いている可能性が高いといえます。ハクビシンのフンには果物の種が混じるのが目印です。
小さなフンが広範囲に散らばっているならネズミ(1cm前後・細長い黒色)。
細長く水っぽく、ツンとする獣臭を伴うならイタチ。
5mm前後の細長いフンが毎日増えるなら、軒下や換気口の上に群れで住み着いたコウモリです。
ハトはベランダの手すりや室外機の上にフンが落ち、羽根や枯れ枝が一緒に見つかります。

定規付き。ハクビシン(5〜10cm・種混じり・ため糞)/アライグマ(5〜15cm・ため糞・内容物雑多)/イタチ(6〜8cm・細長く水っぽい・毛混じり)/ネズミ(1cm前後・散らばる)/コウモリ(5mm前後・乾くと粉状)/ハト(白と緑の混ざった軟便)

ステップ3:侵入口の大きさで裏を取る

家の外周をひと回りして、どれくらいの隙間が開いているかを見てください。
こぶし大(8cm四方)の穴があればハクビシンが通れます。500円玉大(2.5〜3cm)ならネズミやイタチ、1〜1.5cmの細い隙間でもコウモリは出入りできます。
逆にいえば、音の主が「大型」なのに大きな穴が見当たらない場合は、アライグマが前足で隙間を広げているか、屋根の上など目に見えない場所から入っている可能性があります。

侵入口の大きさで裏を取る
見分けを誤りやすい組み合わせ
  • ハクビシン ⇄ アライグマ:どちらも重い足音・ためフン。尾の縞模様と5本指の足跡があればアライグマ
  • ネズミ ⇄ イタチ:どちらも軽い足音。強烈な獣臭と水っぽいフンがあればイタチ
  • ハクビシン ⇄ タヌキ:ハクビシンは額から鼻先に白い筋。タヌキは電線を渡れず、屋根裏まで登ることは少ない
  • コウモリ ⇄ ネズミ:フンの大きさが違う(コウモリ5mm前後/ネズミ1cm前後)。コウモリのフンは乾くと崩れて粉状になる

音の「場所」で見分ける——天井裏・壁の中・床下・ベランダ

同じ「カサカサ」でも、どこから聞こえるかで候補は変わります。天井裏に上がる動物、壁の中を通る動物、床下にとどまる動物は違うからです。

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音の場所よくいる動物理由動物以外の可能性
天井裏・屋根裏ハクビシン/アライグマ/イタチ/ネズミ暖かく乾いていて外敵がいない。断熱材が巣材になる家鳴り(小屋組みの木材)
壁の中・天井と壁の境目ネズミ/コウモリネズミは壁内の配管・配線に沿って移動。コウモリは外壁の隙間に群れで入る配管の水撃・給湯器・電気配線の膨張音
床下・縁の下イタチ/ネズミ(郊外ではタヌキ)床下通気口が壊れていると入りやすい。イタチは床下から壁内を通って天井裏へ上がる配管・シロアリ(音はほぼしない)
ベランダ・軒下・屋根の上ハト/コウモリ/ネコ/カラス室外機の裏・手すりの陰・軒の隙間が休息場所風で鳴る雨どい・アンテナ・波板
2階の天井(1階建てでない)ハクビシン/イタチ/ネズミ電線・雨どい・庭木を伝って上る。ハクビシンは電線渡りが得意—
家の断面図「音の場所×動物」

もう一つの手がかりは「音が移動するか」です。毎晩少しずつ場所が変わる・追いかけるように動くなら動物、いつも同じ場所で単発なら家鳴りや配管の可能性が高くなります。

動物ではない可能性も——家鳴り・配管・風・ネコ・野鳥

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「ミシッ」って音も、何かいるのかな…?

駆除スタッフ

単発で場所が移動せず、フンや臭いもないなら家鳴りの可能性があります。忌避剤や燻煙剤を使う前に、一度疑ってみてください。

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壁の中から「ドン」って鳴るのは?

駆除スタッフ

蛇口を閉めた直後や、深夜の給湯器の作動と連動するなら配管の音かもしれません。水回りを使ったタイミングと比べてみましょう。

「何かいる」と思って調べたら、家そのものや設備の音だったというケースは珍しくありません。害獣と決めつけて忌避剤や燻煙剤を使う前に、次の原因を一度疑ってください。

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原因音の特徴起こりやすい条件見分けのコツ
家鳴り(木材の伸縮)「ミシッ」「パキッ」と単発。移動しない気温・湿度が変わる夕方〜夜、季節の変わり目、暖房を入れた直後、築浅の木造フンや臭いがなく、数日おきに同じ時間帯に単発で鳴る
配管・給湯器「ドン」「コン」「カンカン」と壁の中から蛇口を閉めた直後(水撃)、深夜の給湯器作動、床暖房の立ち上がり水回りの使用と連動して鳴る
風・屋根まわりの部材「カタカタ」「バタバタ」と規則的強風の日、緩んだ雨どい・波板・アンテナ・換気フード風が止むと止まる。天候と連動する
ネコ屋根の上を歩く「トットッ」、夜の鳴き声屋根に上がれる塀・カーポート・物置がある屋根の上だけで屋内側には入らないことが多い
カラス・スズメなどの野鳥「コツコツ」と屋根をつつく、早朝の羽音早朝〜日中、太陽光パネルや雨どいの周り日が暮れると止まる。屋根裏ではなく屋根の上
タヌキ「ドタドタ」と床下・縁の下から郊外・河川や雑木林の近く電線を渡れず屋根裏まで登ることは少ない。ためフンをする
ムササビ・モモンガ・リス夜間の「ドスッ」という着地音、「グルルル」の鳴き声山林に近い地域(都市部では稀)屋根や外壁に滑空して着地する。木の実の食べ跡
ハチ「ブーン」という羽音が壁や天井から春〜秋の日中外壁の同じ隙間に出入りする個体が見える
動物の音と判断してよい3つの条件
  • 音が動く:同じ晩に場所が移動する、日によって位置が変わる
  • 痕跡がある:フン・尿のシミ・獣臭・かじり跡・断熱材の乱れのどれかが見つかる
  • 時間帯に規則性がある:毎晩ほぼ同じ時間帯(深夜・夕方・早朝)に始まる

3つとも当てはまらないなら、まず家鳴り・配管・風を疑うのが合理的です。逆に1つでも当てはまれば、動物として次の獣種別の解説へ進んでください。

獣種別の特徴と対処の違い——正体別に「次にすること」

早見表で当たりをつけたら、該当する獣種の特徴を読んで確度を上げてください。自分で対処してよい範囲は獣種ごとに違います。

ハクビシン

ハクビシン|害獣・害虫駆除の業者比較メディア

深夜〜明け方のドタドタという重い足音と、天井の茶色いシミが典型的なサイン。冬眠せず一年中活動し、暖かい屋根裏を探す秋〜冬に侵入が急増します。電線や雨どいを渡れるため、2階や屋根裏への侵入が得意です。

法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。許可なく捕獲・殺傷はできません。追い出しと侵入口の封鎖は自分でも可能ですが、帰巣性が強く封鎖が甘いと戻ってきます。

ネズミ

ドブネズミ|害獣・害虫駆除の業者比較メディア

夜のカタカタ・カサカサという軽い音に加え、柱や配線のかじり跡、壁際の黒ずんだこすり跡(ラットサイン)が出ます。都市部の主流はクマネズミで高い場所が得意。繁殖が非常に速く、10〜11月に相談がピークになります。

法律と対処の線引き:6種のうち唯一、鳥獣保護管理法の対象外で、自分で駆除できます。ただし侵入口(500円玉大)を塞がない限り、新しい個体が入り続けます。

イタチ

イタチ|害獣・害虫駆除の業者比較メディア

ツンとする強烈な獣臭が最大の特徴。天井裏を素早く走る軽い足音がし、細長く水っぽいフンを残します。春(3〜5月)の出産期は屋根裏が子育て場所として狙われやすくなります。

法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。捕獲には市町村長の許可が必要です。忌避剤などによる追い出しと侵入口(3cm程度)の封鎖は自分でも行えます。

アライグマ

アライグマ|害獣・害虫駆除の業者比較メディア

ハクビシンと同じ重い足音・ためフンですが、尾の縞模様と5本指の手形のような足跡で見分けられます。器用な前足で隙間を広げて侵入し、気性が荒く追い詰めると威嚇・攻撃してくる危険な動物です。

法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法に加えて特定外来生物に指定。わなを設置するには市町村での登録と標識の交付が必要で、飼育や放獣も原則禁止。個人で対処するのは現実的ではありません。

コウモリ

アブラコウモリ|害獣・害虫駆除の業者比較メディア

夕方に家の周りをヒラヒラ飛ぶ小さな影と、軒下・換気口の下に毎日増える5mm前後のフンが決め手。住み着くのはほぼアブラコウモリの1種で、1〜1.5cmの隙間に群れで入り込みます。11〜3月は冬眠、6〜7月に出産して群れが増えます。

法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。対処できるのは追い出しと侵入口の封鎖まで。7〜8月の子育て期と冬眠期は追い出しに向かないため、時期の見極めが必要です。

ハト

ハト|害獣・害虫駆除の業者比較メディア

屋根裏ではなくベランダ・軒下・室外機の裏が現場。早朝の鳴き声・羽音と手すりのフンで気づきます。帰巣本能が非常に強く、追い払うだけでは短期間で戻ってきます。枯れ枝が積まれ始めたら巣作りのサインです。

法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。追い払いやネット・スパイクの設置は自分でできますが、卵やヒナのいる巣の撤去には許可が必要。営巣が完了すると巣立ちまで手を出せなくなります。

正体が何であれ、放置すると被害は3方向に広がる

「音がするだけなら様子見でいい」と考えがちですが、屋根裏の動物は住み着いた時点で被害が始まっています。進行の速さは獣種で違いますが、方向は共通です。

放置で広がる3つの被害
  • 建物:フン尿が同じ場所にたまり、天井のシミ → 板の腐食 → 断熱材の汚損へ。ネズミは配線をかじって漏電・火災の原因になる
  • 健康:動物に付いたダニ・ノミが天井裏で増えて室内に降りてくる。乾いたフンの粉じんや悪臭、雑菌・カビも問題になる
  • 繁殖・拡大:春〜初夏は多くの獣種が屋根裏で出産する。1匹の足音が、数か月後には家族の足音になる

だからこそ「正体の特定」と「対策」はセットです。特定に時間をかけすぎるより、無料の現地調査で特定と見積もりを同時に済ませるほうが、結果的に被害も費用も小さく抑えられます。

自分で対処してよい範囲と、許可が要る線引き

相棒の家

正体が分かったら、自分で捕まえちゃっていいの?

駆除スタッフ

自分で駆除できるのは、6種のうちネズミだけです。残りの5種は許可なく捕獲・殺傷できず、できるのは追い出しと侵入口の封鎖までです。

相棒の家

追い出せたら、それで終わり?

駆除スタッフ

どの獣種も、追い出しただけでは高確率で戻ってきます。侵入口をすべて塞ぎ、フン尿を清掃・消毒するところまでが対策です。

6種のうちネズミだけが鳥獣保護管理法の対象外で、自分で駆除できます。
残りの5種は許可なく捕獲・殺傷することが法律で禁止されており、できるのは忌避剤などによる追い出しと、侵入口の封鎖までです。環境省は、違法な捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になると案内しています(出典:環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」)。
また、どの獣種も追い出しただけでは高確率で戻ってきます。侵入口をすべて塞ぎ、天井裏に残ったフン尿を清掃・消毒するところまでが対策です。

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獣種法律上の扱い自分でできること許可・登録が要ること相談先
ネズミ鳥獣保護管理法の対象外捕獲・駆除・封鎖・清掃まですべてなし保健所(相談)/駆除業者
ハクビシン対象(東京都では外来種として被害の有無を問わず捕獲許可の対象)追い出し・侵入口の封鎖・清掃消毒捕獲(市区町村または都道府県の許可)市区町村の環境・農政担当
イタチ対象(メスは狩猟でも捕獲禁止)追い出し・侵入口の封鎖・清掃消毒捕獲(市町村長の許可)同上
アライグマ対象+特定外来生物追い出し・侵入口の封鎖わなの設置(自治体の防除計画にもとづく登録・標識。講習が必要な自治体も)。飼育・放獣は原則禁止同上
コウモリ対象追い出し・侵入口の封鎖(子育て期・冬眠期を避ける)捕獲・殺傷同上
ハト対象追い払い・ネット・スパイクの設置卵やヒナのいる巣の撤去同上
獣種別:自分でできること/できないこと(要点)
  • ネズミ:捕獲・駆除まで自分で可。ただし侵入口の封鎖が前提
  • ハクビシン・イタチ・コウモリ:追い出しと封鎖まで。捕獲は許可が必要
  • アライグマ:わなの設置に登録・標識が必要。気性が荒く危険。業者依頼が前提
  • ハト:追い払い・ネット・スパイクは可。巣に卵やヒナがあれば撤去不可

※ 許可の窓口・必要書類は自治体で異なります。東京都の場合、ハクビシン・アライグマは外来種として被害の有無にかかわらず有害鳥獣捕獲の許可対象で、申請先は環境局計画課または多摩環境事務所です(出典:東京都環境局「野生鳥獣の捕獲について」)。

まずは自分でできる害獣対策グッズ

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正体が何であっても、フンや巣の後片付けには同じ道具を使います。獣種ごとの忌避剤・捕獲器・封鎖材などは、下の獣種別の対策グッズにまとめています。

ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲・殺傷できません(家ネズミ3種は対象外)。自分でできるのは、追い出し・侵入防止・清掃までです。

清掃・消毒|消毒スプレー

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清掃・消毒|イエダニ・ノミの駆除

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獣種別の対策グッズ(使い方とメーカーの注意つき)

正体が分からないときの現実的な手順

相棒の家

ここまで読んでも分からないときは、何をすればいいの?

駆除スタッフ

3日分だけでも「何時に・どの部屋の上で・どんな音か」をメモし、スマホで1〜2分録音しておくと、業者の絞り込みが速くなります。

相棒の家

点検口から天井裏をのぞいて確かめるのは?

駆除スタッフ

それは避けてください。ダニやフンの粉じんを浴びるうえ、追い詰められた動物が威嚇・攻撃してくることもあります。

ここまで読んでも確信が持てないのは自然なことです。プロでも現地で痕跡を見て初めて確定させます。実際、東京都に寄せられるハクビシン・アライグマ関連の相談のうち、「どちらの種か分からない」相談は令和6年度で約1,500件(区部584件・多摩地域933件)にのぼり、相談全体のおよそ4件に1件を占めます(出典:東京都環境局「東京都のアライグマ・ハクビシンの被害及び対策の状況」令和8年4月現在)。
おすすめの手順は、現地調査・見積もりが無料の業者に「何がいるのか」を特定してもらうこと。調査では侵入口・獣種・被害範囲が分かり、そのうえで「追い出し+封鎖+清掃消毒」の総額が出ます。
1社で決めず、2〜3社の相見積もりで保証年数と総額を並べて比べるのが失敗しないコツです。獣種を間違えて市販グッズで対処すると、被害が長引くケースが多いことも覚えておいてください。

今夜からできる「記録」の取り方——業者の調査が速くなる
  1. 日時と場所をメモ:3日分だけでも「何時に・どの部屋の上で・どんな音か」を書く。時間帯の規則性が見える
  2. スマホで録音:静かな時間帯に天井近くで1〜2分。獣種の断定はできないが、業者に聞かせると絞り込みが速い
  3. シミ・臭い・かじり跡を撮影:天井のシミは日付入りで撮ると進行が分かる
  4. 足跡を採る:点検口の周りや侵入が疑わしい場所に小麦粉・片栗粉を薄くまき、翌朝に足跡の指の数を確認(5本指ならアライグマかハクビシン、4本指の細い跡ならイタチ)
  5. 外周を一周して撮影:軒下・換気口・戸袋・基礎の通気口の隙間を写真に残す
やってはいけない3つのNG行動
  • 点検口から頭を入れて覗く:ダニ・ノミ・フンの粉じんを浴びるうえ、追い詰められたアライグマやハクビシンは威嚇・攻撃してくる。梁を踏み外す落下事故も多い
  • 追い出す前に穴を塞ぐ:閉じ込めた動物が天井裏で死ぬと、腐敗臭とウジで被害が何倍にもなる。順番は必ず「追い出し → 封鎖」
  • 見当で燻煙剤・忌避剤を使う:子育て中の親だけ逃げて子が残る、ネズミ用の対策でハクビシンには効かない、といった失敗が多い。正体の特定が先

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※ 料金は各社が公表している最低価格です。実際の総額は被害状況・施工範囲により変わるため、見積もりで確認してください。

屋根裏の物音に関する「よくある質問」

昼間に音がするのはネズミですか?

ネズミの可能性はあります。
屋根裏の6種はいずれも夜行性ですが、ネズミは人の気配が少ない昼間にも動くことがあります。ベランダや軒下で早朝〜昼に鳴き声がする場合はハトが有力です。時間帯だけで決めず、フンや侵入口も確認してください。

音だけで獣種を特定できますか?

「目安」までです。
足音の重さで中型獣か小型獣かは絞れますが、ハクビシンとアライグマのように音が似た組み合わせがあります。フンの形・落ち方と侵入口の大きさで裏を取り、最終的には現地調査で確定させるのが確実です。

自分で捕まえてもいいですか?

ネズミ以外は原則できません。
ハクビシン・イタチ・アライグマ・コウモリ・ハトは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲・殺傷すると法律違反になります。アライグマは特定外来生物のため、わなの設置にも市町村での登録が必要です。

音がしなくなったら解決したと考えていいですか?

一時的に離れただけのことが多いです。
ハクビシンやイタチは帰巣性が強く、侵入口が残っていれば戻ってきます。天井裏にフン尿が残っていればダニや臭いの原因にもなるため、封鎖と清掃・消毒まで済ませて初めて解決といえます。

無料の現地調査では何が分かりますか?

獣種・侵入口・被害範囲と、対策の総額です。
多くの業者が現地調査と見積もりを無料で行っています。調査結果と見積もりを2〜3社で比べると、保証年数や清掃・消毒の範囲の違いが見え、納得して依頼先を選べます。

音が壁の中から聞こえます。何がいますか?

ネズミかコウモリが有力です。
ネズミは壁内の配管・配線に沿って移動し、コウモリは外壁の隙間に群れで入ります。ただし「ドン」「コン」と水を使った直後に鳴るなら配管の水撃音、単発の「ミシッ」なら家鳴りの可能性もあります。フンや臭いの有無で切り分けてください。

音のする場所が毎晩少しずつ動きます。

動物である可能性が高いサインです。
家鳴りや配管の音は場所が固定されますが、動物は移動します。複数の場所で同時に鳴るなら複数個体か、出産後に家族が増えている可能性があります。春〜初夏は特に早めの調査をおすすめします。

1匹だけでしょうか?家族がいることもありますか?

春〜初夏はほぼ「家族」です。
ハクビシンは年1回・平均2〜3頭を出産し(板橋区の案内)、ネズミは年に数回繁殖します。コウモリは6〜7月に群れで出産します。子育て中に親だけ追い出すと子が残るため、時期によっては業者も「巣立ちを待つ」判断をします。

録音アプリや超音波撃退器で判定・対処できますか?

録音は記録として有効ですが、判定と撃退は別です。
録音は業者に聞かせると絞り込みが速くなります。一方、超音波や音・光の撃退器は多くの動物が2週間〜1か月で慣れるため、単独では解決しません。侵入口の封鎖とセットで初めて効果が続きます。

賃貸の場合、調査や駆除の費用は誰が負担しますか?

原則は貸主(大家・管理会社)です。まず連絡を。
建物の隙間から侵入した害獣は建物側の問題として扱われるのが一般的で、入居者が勝手に業者を呼ぶと費用を請求できないことがあります。ベランダの餌付けなど入居者側に原因がある場合は例外です。必ず管理会社へ先に相談してください。

【まとめ】屋根裏の物音の正体を見分けるポイント

見分けの順番は音の重さと時間帯 → フンの形と落ち方 → 侵入口の大きさ → 音の場所。
重い足音ならハクビシンかアライグマ、軽い音ならネズミかイタチ、鳴き声や羽音ならコウモリかハトが目安です。単発で動かず、フンも臭いもない音なら家鳴り・配管・風を疑ってください。
ネズミ以外は許可なく捕獲できないため、追い出しと封鎖までが自分でできる範囲。確信が持てなければ、無料調査で正体を特定してもらい、2〜3社の相見積もりで総額と保証を比べましょう。

お住まいの地域から業者を探す

出典・参考:環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」/東京都環境局「野生鳥獣の捕獲について」/東京都環境局「東京都のアライグマ・ハクビシンの被害及び対策の状況」(令和8年4月現在)/板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」/北九州市「イタチ・アライグマ等の野生鳥獣について」

※ 本記事の内容は 2026年10月 時点の情報です。法律・制度の詳細はお住まいの自治体の案内をご確認ください。

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※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月23日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。

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この記事を書いた人

「駆除くらべ」編集部です。ハクビシンやネズミをはじめとする住まいの害獣・害虫トラブルについて、費用相場や業者の選び方、地域ごとのおすすめ業者を、各社の公式情報を確認しながら分かりやすくまとめています。「駆除業者は、くらべてから選ぶ」ための情報をお届けします。

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