屋根裏の物音の正体は?獣種別の見分け方|音・フン・時間帯で6種を判定

- 4つの質問の判定チャートと早見表で、6獣種+動物以外の原因まで絞り込める
- 重い足音=ハクビシン/アライグマ、軽い音=ネズミ/イタチ、鳴き声=コウモリ/ハトが目安
- ネズミ以外は許可なく捕獲できない——自分で対処できる範囲・NG行動・記録の取り方まで整理
夜中に天井から「ドタドタ」「カサカサ」と音がして、
「何かいる。でも正体が分からない」
…そんな不安を抱えている方は多いはず。
住宅の屋根裏や壁の中に入り込む動物は、ハクビシン・ネズミ・イタチ・アライグマ・コウモリ・ハトの6種でほとんどを占めます。
そして音の重さと時間帯、フンの形、侵入口の大きさを順に見ていけば、専門知識がなくても「たぶんこれ」まで絞り込めます。一方で、家鳴りや配管など「動物ではない音」を害獣と思い込んでいるケースも少なくありません。
本記事では、4つの質問に答えるだけの判定チャートと早見表で正体を絞り込み、音の種類・時間帯・フン・場所の見分け方、動物以外の原因、獣種ごとに「自分で対処してよい範囲」と「許可が要る線引き」まで解説します。正体の見当がついたら、獣種ガイドかお住まいの地域の業者比較記事へ進んでください。

夜中に天井から音がするの…でも何がいるのか、まったく見当がつかないよ。

大丈夫です。最初に見てほしいのは、音が動くかどうか。毎晩場所が変わるなら動物、同じ場所で単発なら家鳴りや配管かもしれません。

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まず30秒判定:4つの質問で正体を絞り込む
音・時間帯・フン・場所の4つを選ぶと、有力な獣種(または「動物ではない可能性」)が表示されます。分かる項目だけでも判定できますので、まずは気軽に試してみてください。
■ 30秒判定:4つの質問で「正体」を絞り込む
Q1. 聞こえる音にいちばん近いのは?
Q2. 音がするのは主にいつ?
Q3. フンや痕跡で当てはまるものは?
Q4. 音の場所は?
質問に答えると、ここに「有力な正体」が表示されます
※ 判定はこの記事で解説する見分け方の要点をそのまま点数化したものです。根拠は次の早見表と3ステップで確認できます。
音と時間帯で「だいたい」絞れる——6獣種の早見表
屋根裏の動物は体の大きさが音の重さに、生活リズムが時間帯にそのまま表れます。まずは下の早見表で、当てはまる行を探してください。
| 獣種 | 音の種類 | 時間帯 | フン・痕跡 | 侵入口の目安 | 要注意の時期 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハクビシン | 「ドタドタ」と重めの足音 | 深夜〜明け方 | 種の混じった丸いフンが同じ場所にまとまる | こぶし大(8cm四方) | 秋〜冬 |
| ネズミ | 「カタカタ」「カサカサ」と軽い足音 | 夜 | 1cm前後の細長い黒いフンが散らばる | 500円玉大(約2.5cm) | 秋〜冬 |
| イタチ | 素早く走り回る軽い足音 | 夜間・明け方 | 細長く水っぽい。強い獣臭 | 3cm程度(500円玉大) | 春(出産期)と冬 |
| アライグマ | 「ドタドタ」と重めの足音 | 深夜 | 天井にシミ。5本指の足跡が決め手 | 隙間を前足で広げて侵入 | 春(出産期)と冬 |
| コウモリ | 「キィキィ」という鳴き声・カサカサ音 | 夕方に飛び回る | 5mm前後の細長い黒いフンが毎日増える | 1〜1.5cm | 春〜秋(冬は冬眠) |
| ハト | 「クルックー」の鳴き声・羽音 | 早朝 | 手すり・室外機の上に落ちる | 隙間ではなく室外機の裏・手すりの陰 | 春〜秋 |
※ 各獣種の生態・被害は本サイトの獣種別解説(獣種ガイド・各地域の業者比較記事に収録)と同じ情報にもとづいています。ハクビシンはハクビシン駆除の完全ガイドで詳しく解説しています。
3ステップで絞り込む——音 → フン → 侵入口

足音が重いか軽いかで、何が分かるの?

ドタドタと重いならハクビシンかアライグマ、カタカタ・カサカサと軽いならネズミかイタチ。体の大きさが音の重さに出ます。

ネズミとイタチは、どう分けるの?

行ったり来たりならネズミ、一直線に走り抜けるならイタチです。強烈な獣臭と水っぽいフンがあれば、イタチと見てよいでしょう。
早見表で当たりが付かないときは、音 → フン → 侵入口の順に確かめます。音は聞き違いがあり、フンは動かぬ証拠、侵入口は「その大きさで入れる動物か」の裏取りです。

ステップ1:音の重さと時間帯で大分類する
最初の分かれ道は「重い足音か、軽い足音か、それとも鳴き声・羽音か」です。
ドタドタと重い足音なら中型獣のハクビシンかアライグマ。どちらも深夜に活動しますが、アライグマは体が一回り大きく、力任せに隙間を広げて入るのが特徴です。
カタカタ・カサカサと軽い音ならネズミかイタチ。ネズミは壁の中や天井裏をこまめに動き、イタチは天井裏を一直線に素早く走り抜けるような足音になります。
キィキィという鳴き声やカサカサ音が壁の中からするならコウモリ、早朝のクルックーという鳴き声や羽音ならハトで、こちらは屋根裏よりベランダや軒下が主な現場です。
音の種類で引く「物音の辞典」——10種類の音と候補
聞こえた音を言葉にすると、候補はぐっと絞れます。よく相談される10種類の音を、動物の行動と結びつけて整理しました。
| 音 | 動物の行動 | 有力な候補 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 「ドタドタ」「ドスン」 | 中型獣が歩く・飛び降りる | ハクビシン/アライグマ | アライグマの方が一回り重い。天井がたわむほどなら要注意 |
| 「トコトコ」「タタタッ」 | 小型獣が走る | イタチ/ネズミ | 一直線に走り抜けるならイタチ、行ったり来たりならネズミ |
| 「カサカサ」「ゴソゴソ」 | 断熱材の上を動く・巣材を集める | ネズミ/コウモリ | 壁の中からならネズミかコウモリ |
| 「カリカリ」「ガリガリ」 | かじる(前歯が伸び続けるため) | ネズミ | 配線・柱・断熱材のかじり跡が残る。漏電火災の原因になる |
| 「キューキュー」「キィキィ」 | 鳴き声 | ハクビシン/コウモリ/ネズミ | ハクビシンは子育て期に「キューキュー」、コウモリは高い「キィキィ」、ネズミは「チューチュー」より「キィキィ」に近い |
| 「クルルル」「ウゥー」 | 威嚇・仲間同士の声 | アライグマ | 追い詰めると威嚇音。近づかない |
| 「バサバサ」「パタパタ」 | 羽ばたき | コウモリ/ハト | 夕方ならコウモリ、早朝ならハト |
| 「クルックー」「ポッポー」 | 鳴き声 | ハト | ベランダ・軒下・屋根の上が現場 |
| 「ミシッ」「パキッ」 | 木材の伸縮(家鳴り) | 動物ではない | 単発で場所が移動しない。フンや臭いもない |
| 「ドン」「コン」 | 配管の水撃・給湯器 | 動物ではない | 水を使った直後・深夜の給湯器作動と連動する |

ステップ2:フンの形と落ち方で確度を上げる
音は聞き違いもありますが、フンは動かぬ証拠です。
同じ場所にまとまって落ちているのはハクビシンやアライグマの「ためフン」の習性で、天井にシミができていれば屋根裏に住み着いている可能性が高いといえます。ハクビシンのフンには果物の種が混じるのが目印です。
小さなフンが広範囲に散らばっているならネズミ(1cm前後・細長い黒色)。
細長く水っぽく、ツンとする獣臭を伴うならイタチ。
5mm前後の細長いフンが毎日増えるなら、軒下や換気口の上に群れで住み着いたコウモリです。
ハトはベランダの手すりや室外機の上にフンが落ち、羽根や枯れ枝が一緒に見つかります。

ステップ3:侵入口の大きさで裏を取る
家の外周をひと回りして、どれくらいの隙間が開いているかを見てください。
こぶし大(8cm四方)の穴があればハクビシンが通れます。500円玉大(2.5〜3cm)ならネズミやイタチ、1〜1.5cmの細い隙間でもコウモリは出入りできます。
逆にいえば、音の主が「大型」なのに大きな穴が見当たらない場合は、アライグマが前足で隙間を広げているか、屋根の上など目に見えない場所から入っている可能性があります。

- ハクビシン ⇄ アライグマ:どちらも重い足音・ためフン。尾の縞模様と5本指の足跡があればアライグマ
- ネズミ ⇄ イタチ:どちらも軽い足音。強烈な獣臭と水っぽいフンがあればイタチ
- ハクビシン ⇄ タヌキ:ハクビシンは額から鼻先に白い筋。タヌキは電線を渡れず、屋根裏まで登ることは少ない
- コウモリ ⇄ ネズミ:フンの大きさが違う(コウモリ5mm前後/ネズミ1cm前後)。コウモリのフンは乾くと崩れて粉状になる
音の「場所」で見分ける——天井裏・壁の中・床下・ベランダ
同じ「カサカサ」でも、どこから聞こえるかで候補は変わります。天井裏に上がる動物、壁の中を通る動物、床下にとどまる動物は違うからです。
| 音の場所 | よくいる動物 | 理由 | 動物以外の可能性 |
|---|---|---|---|
| 天井裏・屋根裏 | ハクビシン/アライグマ/イタチ/ネズミ | 暖かく乾いていて外敵がいない。断熱材が巣材になる | 家鳴り(小屋組みの木材) |
| 壁の中・天井と壁の境目 | ネズミ/コウモリ | ネズミは壁内の配管・配線に沿って移動。コウモリは外壁の隙間に群れで入る | 配管の水撃・給湯器・電気配線の膨張音 |
| 床下・縁の下 | イタチ/ネズミ(郊外ではタヌキ) | 床下通気口が壊れていると入りやすい。イタチは床下から壁内を通って天井裏へ上がる | 配管・シロアリ(音はほぼしない) |
| ベランダ・軒下・屋根の上 | ハト/コウモリ/ネコ/カラス | 室外機の裏・手すりの陰・軒の隙間が休息場所 | 風で鳴る雨どい・アンテナ・波板 |
| 2階の天井(1階建てでない) | ハクビシン/イタチ/ネズミ | 電線・雨どい・庭木を伝って上る。ハクビシンは電線渡りが得意 | — |

もう一つの手がかりは「音が移動するか」です。毎晩少しずつ場所が変わる・追いかけるように動くなら動物、いつも同じ場所で単発なら家鳴りや配管の可能性が高くなります。
動物ではない可能性も——家鳴り・配管・風・ネコ・野鳥

「ミシッ」って音も、何かいるのかな…?

単発で場所が移動せず、フンや臭いもないなら家鳴りの可能性があります。忌避剤や燻煙剤を使う前に、一度疑ってみてください。

壁の中から「ドン」って鳴るのは?

蛇口を閉めた直後や、深夜の給湯器の作動と連動するなら配管の音かもしれません。水回りを使ったタイミングと比べてみましょう。
「何かいる」と思って調べたら、家そのものや設備の音だったというケースは珍しくありません。害獣と決めつけて忌避剤や燻煙剤を使う前に、次の原因を一度疑ってください。
| 原因 | 音の特徴 | 起こりやすい条件 | 見分けのコツ |
|---|---|---|---|
| 家鳴り(木材の伸縮) | 「ミシッ」「パキッ」と単発。移動しない | 気温・湿度が変わる夕方〜夜、季節の変わり目、暖房を入れた直後、築浅の木造 | フンや臭いがなく、数日おきに同じ時間帯に単発で鳴る |
| 配管・給湯器 | 「ドン」「コン」「カンカン」と壁の中から | 蛇口を閉めた直後(水撃)、深夜の給湯器作動、床暖房の立ち上がり | 水回りの使用と連動して鳴る |
| 風・屋根まわりの部材 | 「カタカタ」「バタバタ」と規則的 | 強風の日、緩んだ雨どい・波板・アンテナ・換気フード | 風が止むと止まる。天候と連動する |
| ネコ | 屋根の上を歩く「トットッ」、夜の鳴き声 | 屋根に上がれる塀・カーポート・物置がある | 屋根の上だけで屋内側には入らないことが多い |
| カラス・スズメなどの野鳥 | 「コツコツ」と屋根をつつく、早朝の羽音 | 早朝〜日中、太陽光パネルや雨どいの周り | 日が暮れると止まる。屋根裏ではなく屋根の上 |
| タヌキ | 「ドタドタ」と床下・縁の下から | 郊外・河川や雑木林の近く | 電線を渡れず屋根裏まで登ることは少ない。ためフンをする |
| ムササビ・モモンガ・リス | 夜間の「ドスッ」という着地音、「グルルル」の鳴き声 | 山林に近い地域(都市部では稀) | 屋根や外壁に滑空して着地する。木の実の食べ跡 |
| ハチ | 「ブーン」という羽音が壁や天井から | 春〜秋の日中 | 外壁の同じ隙間に出入りする個体が見える |
- 音が動く:同じ晩に場所が移動する、日によって位置が変わる
- 痕跡がある:フン・尿のシミ・獣臭・かじり跡・断熱材の乱れのどれかが見つかる
- 時間帯に規則性がある:毎晩ほぼ同じ時間帯(深夜・夕方・早朝)に始まる
3つとも当てはまらないなら、まず家鳴り・配管・風を疑うのが合理的です。逆に1つでも当てはまれば、動物として次の獣種別の解説へ進んでください。
獣種別の特徴と対処の違い——正体別に「次にすること」
早見表で当たりをつけたら、該当する獣種の特徴を読んで確度を上げてください。自分で対処してよい範囲は獣種ごとに違います。
ハクビシン

深夜〜明け方のドタドタという重い足音と、天井の茶色いシミが典型的なサイン。冬眠せず一年中活動し、暖かい屋根裏を探す秋〜冬に侵入が急増します。電線や雨どいを渡れるため、2階や屋根裏への侵入が得意です。
法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。許可なく捕獲・殺傷はできません。追い出しと侵入口の封鎖は自分でも可能ですが、帰巣性が強く封鎖が甘いと戻ってきます。
ネズミ

夜のカタカタ・カサカサという軽い音に加え、柱や配線のかじり跡、壁際の黒ずんだこすり跡(ラットサイン)が出ます。都市部の主流はクマネズミで高い場所が得意。繁殖が非常に速く、10〜11月に相談がピークになります。
法律と対処の線引き:6種のうち唯一、鳥獣保護管理法の対象外で、自分で駆除できます。ただし侵入口(500円玉大)を塞がない限り、新しい個体が入り続けます。
イタチ

ツンとする強烈な獣臭が最大の特徴。天井裏を素早く走る軽い足音がし、細長く水っぽいフンを残します。春(3〜5月)の出産期は屋根裏が子育て場所として狙われやすくなります。
法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。捕獲には市町村長の許可が必要です。忌避剤などによる追い出しと侵入口(3cm程度)の封鎖は自分でも行えます。
アライグマ

ハクビシンと同じ重い足音・ためフンですが、尾の縞模様と5本指の手形のような足跡で見分けられます。器用な前足で隙間を広げて侵入し、気性が荒く追い詰めると威嚇・攻撃してくる危険な動物です。
法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法に加えて特定外来生物に指定。わなを設置するには市町村での登録と標識の交付が必要で、飼育や放獣も原則禁止。個人で対処するのは現実的ではありません。
コウモリ

夕方に家の周りをヒラヒラ飛ぶ小さな影と、軒下・換気口の下に毎日増える5mm前後のフンが決め手。住み着くのはほぼアブラコウモリの1種で、1〜1.5cmの隙間に群れで入り込みます。11〜3月は冬眠、6〜7月に出産して群れが増えます。
法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。対処できるのは追い出しと侵入口の封鎖まで。7〜8月の子育て期と冬眠期は追い出しに向かないため、時期の見極めが必要です。
ハト

屋根裏ではなくベランダ・軒下・室外機の裏が現場。早朝の鳴き声・羽音と手すりのフンで気づきます。帰巣本能が非常に強く、追い払うだけでは短期間で戻ってきます。枯れ枝が積まれ始めたら巣作りのサインです。
法律と対処の線引き:鳥獣保護管理法の対象。追い払いやネット・スパイクの設置は自分でできますが、卵やヒナのいる巣の撤去には許可が必要。営巣が完了すると巣立ちまで手を出せなくなります。
正体が何であれ、放置すると被害は3方向に広がる
「音がするだけなら様子見でいい」と考えがちですが、屋根裏の動物は住み着いた時点で被害が始まっています。進行の速さは獣種で違いますが、方向は共通です。
- 建物:フン尿が同じ場所にたまり、天井のシミ → 板の腐食 → 断熱材の汚損へ。ネズミは配線をかじって漏電・火災の原因になる
- 健康:動物に付いたダニ・ノミが天井裏で増えて室内に降りてくる。乾いたフンの粉じんや悪臭、雑菌・カビも問題になる
- 繁殖・拡大:春〜初夏は多くの獣種が屋根裏で出産する。1匹の足音が、数か月後には家族の足音になる
だからこそ「正体の特定」と「対策」はセットです。特定に時間をかけすぎるより、無料の現地調査で特定と見積もりを同時に済ませるほうが、結果的に被害も費用も小さく抑えられます。
自分で対処してよい範囲と、許可が要る線引き

正体が分かったら、自分で捕まえちゃっていいの?

自分で駆除できるのは、6種のうちネズミだけです。残りの5種は許可なく捕獲・殺傷できず、できるのは追い出しと侵入口の封鎖までです。

追い出せたら、それで終わり?

どの獣種も、追い出しただけでは高確率で戻ってきます。侵入口をすべて塞ぎ、フン尿を清掃・消毒するところまでが対策です。
6種のうちネズミだけが鳥獣保護管理法の対象外で、自分で駆除できます。
残りの5種は許可なく捕獲・殺傷することが法律で禁止されており、できるのは忌避剤などによる追い出しと、侵入口の封鎖までです。環境省は、違法な捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になると案内しています(出典:環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」)。
また、どの獣種も追い出しただけでは高確率で戻ってきます。侵入口をすべて塞ぎ、天井裏に残ったフン尿を清掃・消毒するところまでが対策です。
| 獣種 | 法律上の扱い | 自分でできること | 許可・登録が要ること | 相談先 |
|---|---|---|---|---|
| ネズミ | 鳥獣保護管理法の対象外 | 捕獲・駆除・封鎖・清掃まですべて | なし | 保健所(相談)/駆除業者 |
| ハクビシン | 対象(東京都では外来種として被害の有無を問わず捕獲許可の対象) | 追い出し・侵入口の封鎖・清掃消毒 | 捕獲(市区町村または都道府県の許可) | 市区町村の環境・農政担当 |
| イタチ | 対象(メスは狩猟でも捕獲禁止) | 追い出し・侵入口の封鎖・清掃消毒 | 捕獲(市町村長の許可) | 同上 |
| アライグマ | 対象+特定外来生物 | 追い出し・侵入口の封鎖 | わなの設置(自治体の防除計画にもとづく登録・標識。講習が必要な自治体も)。飼育・放獣は原則禁止 | 同上 |
| コウモリ | 対象 | 追い出し・侵入口の封鎖(子育て期・冬眠期を避ける) | 捕獲・殺傷 | 同上 |
| ハト | 対象 | 追い払い・ネット・スパイクの設置 | 卵やヒナのいる巣の撤去 | 同上 |
- ネズミ:捕獲・駆除まで自分で可。ただし侵入口の封鎖が前提
- ハクビシン・イタチ・コウモリ:追い出しと封鎖まで。捕獲は許可が必要
- アライグマ:わなの設置に登録・標識が必要。気性が荒く危険。業者依頼が前提
- ハト:追い払い・ネット・スパイクは可。巣に卵やヒナがあれば撤去不可
※ 許可の窓口・必要書類は自治体で異なります。東京都の場合、ハクビシン・アライグマは外来種として被害の有無にかかわらず有害鳥獣捕獲の許可対象で、申請先は環境局計画課または多摩環境事務所です(出典:東京都環境局「野生鳥獣の捕獲について」)。
まずは自分でできる害獣対策グッズ
この欄の商品リンクは、Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイトを利用しています(PR)。
正体が何であっても、フンや巣の後片付けには同じ道具を使います。獣種ごとの忌避剤・捕獲器・封鎖材などは、下の獣種別の対策グッズにまとめています。
ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲・殺傷できません(家ネズミ3種は対象外)。自分でできるのは、追い出し・侵入防止・清掃までです。
清掃・消毒|消毒スプレー
清掃・消毒|防じんマスク
清掃・消毒|イエダニ・ノミの駆除
獣種別の対策グッズ(使い方とメーカーの注意つき)
- ハクビシン対策グッズ(ハクビシン駆除の完全ガイド)
- アライグマ対策グッズ(アライグマ駆除の完全ガイド)
- イタチ対策グッズ(イタチ駆除の完全ガイド)
- ネズミ対策グッズ(ネズミ駆除の完全ガイド)
- コウモリ対策グッズ(コウモリ駆除の完全ガイド)
- ハト対策グッズ(ハト駆除の完全ガイド)
正体が分からないときの現実的な手順

ここまで読んでも分からないときは、何をすればいいの?

3日分だけでも「何時に・どの部屋の上で・どんな音か」をメモし、スマホで1〜2分録音しておくと、業者の絞り込みが速くなります。

点検口から天井裏をのぞいて確かめるのは?

それは避けてください。ダニやフンの粉じんを浴びるうえ、追い詰められた動物が威嚇・攻撃してくることもあります。
ここまで読んでも確信が持てないのは自然なことです。プロでも現地で痕跡を見て初めて確定させます。実際、東京都に寄せられるハクビシン・アライグマ関連の相談のうち、「どちらの種か分からない」相談は令和6年度で約1,500件(区部584件・多摩地域933件)にのぼり、相談全体のおよそ4件に1件を占めます(出典:東京都環境局「東京都のアライグマ・ハクビシンの被害及び対策の状況」令和8年4月現在)。
おすすめの手順は、現地調査・見積もりが無料の業者に「何がいるのか」を特定してもらうこと。調査では侵入口・獣種・被害範囲が分かり、そのうえで「追い出し+封鎖+清掃消毒」の総額が出ます。
1社で決めず、2〜3社の相見積もりで保証年数と総額を並べて比べるのが失敗しないコツです。獣種を間違えて市販グッズで対処すると、被害が長引くケースが多いことも覚えておいてください。
- 日時と場所をメモ:3日分だけでも「何時に・どの部屋の上で・どんな音か」を書く。時間帯の規則性が見える
- スマホで録音:静かな時間帯に天井近くで1〜2分。獣種の断定はできないが、業者に聞かせると絞り込みが速い
- シミ・臭い・かじり跡を撮影:天井のシミは日付入りで撮ると進行が分かる
- 足跡を採る:点検口の周りや侵入が疑わしい場所に小麦粉・片栗粉を薄くまき、翌朝に足跡の指の数を確認(5本指ならアライグマかハクビシン、4本指の細い跡ならイタチ)
- 外周を一周して撮影:軒下・換気口・戸袋・基礎の通気口の隙間を写真に残す
- 点検口から頭を入れて覗く:ダニ・ノミ・フンの粉じんを浴びるうえ、追い詰められたアライグマやハクビシンは威嚇・攻撃してくる。梁を踏み外す落下事故も多い
- 追い出す前に穴を塞ぐ:閉じ込めた動物が天井裏で死ぬと、腐敗臭とウジで被害が何倍にもなる。順番は必ず「追い出し → 封鎖」
- 見当で燻煙剤・忌避剤を使う:子育て中の親だけ逃げて子が残る、ネズミ用の対策でハクビシンには効かない、といった失敗が多い。正体の特定が先
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再発防止と長期保証を重視する方におすすめ
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※ 料金は各社が公表している最低価格です。実際の総額は被害状況・施工範囲により変わるため、見積もりで確認してください。
屋根裏の物音に関する「よくある質問」
【まとめ】屋根裏の物音の正体を見分けるポイント
見分けの順番は音の重さと時間帯 → フンの形と落ち方 → 侵入口の大きさ → 音の場所。
重い足音ならハクビシンかアライグマ、軽い音ならネズミかイタチ、鳴き声や羽音ならコウモリかハトが目安です。単発で動かず、フンも臭いもない音なら家鳴り・配管・風を疑ってください。
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出典・参考:環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」/東京都環境局「野生鳥獣の捕獲について」/東京都環境局「東京都のアライグマ・ハクビシンの被害及び対策の状況」(令和8年4月現在)/板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」/北九州市「イタチ・アライグマ等の野生鳥獣について」
※ 本記事の内容は 2026年10月 時点の情報です。法律・制度の詳細はお住まいの自治体の案内をご確認ください。
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※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月23日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。

