ハクビシン駆除の完全ガイド|見分け方・被害サイン・費用相場・法律まで

- 5本指の足跡・種の混じるためフン・深夜の重い足音でハクビシンと見分ける
- 対策は「追い出し→全侵入口の封鎖→清掃消毒」の順。先に塞ぐと閉じ込める
- 捕獲は許可が必要(無許可は懲役・罰金の対象)。区の捕獲器設置事業も紹介
夜中に天井から「ドタドタ」と重い足音。天井板に広がる茶色いシミ。
「たぶんハクビシン。でも自分で何とかしていいのか、業者に頼むといくらかかるのか分からない」
…そんな状態で検索している方がほとんどだと思います。
結論から言うと、ハクビシン対策は①正体を確かめる → ②追い出す → ③侵入口を全部塞ぐ → ④フン尿を清掃・消毒するの順番が決まっていて、②までは自分でもできますが、③④で失敗して戻ってくるのが典型的な負けパターンです。しかも捕獲には許可が要り、無許可なら罰則の対象になります。
本記事は、東京都環境局の公式データや環境省・自治体の案内といった一次情報と、当サイトが各地域の業者を比較してきた知見をもとに、見分け方・被害の進行・自分でできる範囲と限界・法律・費用の内訳・業者の選び方を1本にまとめた完全ガイドです。必要なところだけ拾い読みしてください。

天井からドタドタ音がして、シミまで出てきたの…自分で何とかしていいのか分からないよ。

大丈夫です。大事なのは正体の確認と、どこから先を業者に任せるかの線引きです。順に見ていきましょう。

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ハクビシンとはどんな動物?——生態と被害を30秒で把握

| 分類 | ジャコウネコ科の中型獣(夜行性) |
|---|---|
| 大きさ | 頭胴50〜75cm+長い尾40〜60cm。 細い体でこぶし大(8cm四方)の隙間から侵入できる |
| 運動能力 | 電線・雨どいを綱渡りし、垂直の柱も登る。 2階や屋根裏への侵入が得意 |
| 食べ物 | 雑食。特に果物を好み、家庭菜園や生ごみも荒らす |
| 多い地域 | 本州・四国の市街地〜郊外。 市街地でも屋根裏への侵入被害が拡大している(九州にはほぼ生息していない) |
| 活動時期 | 冬眠せず一年中活動。 寒さをしのげる暖かい屋根裏を探す秋〜冬に侵入が急増する |
🔊 音が出ます。周囲や音量にご注意ください(初期音量は50%です)
「キューキュー」「キッキッ」と聞こえる声
出典:smartomaizu「ハクビシンの鳴き声」(CC BY 4.0・10秒に短縮/音量調整)
■ 屋根裏侵入の要注意カレンダー
屋根裏侵入の要注意期(寒い時期) 通常の活動期(冬眠はしない)
ハクビシンによる主な被害

糞尿による天井の腐食
同じ場所に排泄し続ける「ためフン」の習性があり、天井板にシミ・悪臭が発生。放置すると断熱材が汚損し、天井の張り替えが必要になることも。

深夜の騒音・不眠
夜行性のため、深夜〜明け方に天井裏を「ドタドタ」と走り回る音が続く。運動能力が高く音が大きいのが特徴で、不眠やストレスの原因に。

ダニ・ノミなど衛生被害
体に付いたダニ・ノミが天井裏で繁殖し室内に降りてくる。糞尿由来の雑菌・カビも発生するため、駆除後の清掃・消毒までが対策になる。
■ ハクビシンかも? 30秒セルフチェック
- 深夜〜明け方に、天井から「ドタドタ」と重めの足音がする
- 天井に茶色いシミができた/獣のような臭いがする
- 庭・ベランダ・天井裏に種の混じった丸いフンがまとまって落ちている
- 家庭菜園の果物・野菜や生ごみが荒らされた跡がある
- 軒下・換気口・屋根まわりにこぶし大の隙間がある
2つ以上あてはまる場合、ハクビシンが住み着いている可能性があります
ネズミやイタチと間違えて市販グッズで対処すると、追い出しに失敗して被害が長引くケースが多いため、まずは無料調査で「何がいるのか」を特定するのが近道です。

東京都では相談が約2.1倍に——公式データで見る「増えている」実態
「最近よく聞く」は気のせいではありません。東京都環境局の集計では、ハクビシンに関する都民からの相談は平成25年度の1,389件から令和6年度の2,940件へ、約2.1倍に増えています(区部2,211件・多摩729件)。ピークは令和5年度の3,870件でした。
これとは別に「アライグマかハクビシンか分からない」という相談が令和6年度だけで区部584件・多摩933件あり、実態はさらに多いと考えられます。捕獲も進んでおり、令和6年度は都内で644頭が捕獲されています。
出典:東京都環境局「東京都のアライグマ・ハクビシンの被害及び対策の状況」相談件数の推移/ハクビシンの捕獲状況(いずれも令和8年4月現在)
板橋区の案内によれば、ハクビシンは複数のねぐらを持ち、民家や神社仏閣の屋根裏を使い分けます。夜行性ですが夕方や朝方にも活動し、1年に1回、平均2〜3頭の子を産みます。「一度いなくなった」ように見えても別のねぐらに移っただけ、というのがこの動物の厄介なところです。
出典:板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」
本当にハクビシン?似た動物との見分け方

ドタドタって重い足音なら、ハクビシンで決まりなのかな?

重い足音ならハクビシンかアライグマの見当がつきます。決め手は5本指の足跡と、果物の種が混じる「ためフン」です。

タヌキとはどう見分けるの?

タヌキは犬に似た4本指です。足跡の指の数を数えれば区別できますよ。
屋根裏に入る動物はハクビシンだけではありません。タヌキ・アライグマ・イタチ・ネズミは音や被害が似ていて、獣種を取り違えると対策が空振りします(例:ネズミ用の対策では隙間の大きさが違う、アライグマは捕獲手続きが別)。鳴き声・フン・足跡・侵入口の4つで確度を上げましょう。
鳴き声と足音——「キューキュー」と深夜の「ドタドタ」
足音は深夜〜明け方に「ドタドタ」と重く、一直線に走るのが特徴です。ネズミの「カサカサ」やイタチの軽く素早い足音とは明らかに重さが違い、中型獣(ハクビシンかアライグマ)だと見当がつきます。
鳴き声は業者各社の解説で共通してネコに似た甲高い「キューキュー」「キーキー」と表現されます。子育て中に多く聞かれる声で、赤ちゃんの泣き声のように聞こえることもあります。深夜の足音に加えてこの声が屋根裏から聞こえたら、ハクビシンの可能性がかなり高くなります。
フンの特徴——「ためフン」と果物の種
ハクビシンには決まった場所に繰り返し排泄する「ためフン」の習性があり、天井裏の一角に大量のフンが溜まります。天井板のシミや悪臭は、この「ため場」の真下に出るのが典型です。
フンそのものは長さ5〜10cm前後の細長い形で、好物の果物の種が目立って混じるのが見分けのポイント。タヌキのフンはこれより太く(直径2〜3cmになることも)木の実や毛が混じり、イタチのフンは数cmと小さく細長く、独特の強い臭いがします。ネズミのフンは1cm前後で、まとまらず散らばります。
足跡——5本指の「手形」
雨上がりの地面や、天井裏のほこりの上に残る足跡は決定的な手がかりです。ハクビシンは前後とも5本指で、指の先に小さな爪跡が付きます。タヌキは犬に似た4本指なので、指の数を数えれば区別できます。アライグマも5本指ですが、人の手のように指が長く広がる「手形」になり、ハクビシンより一回り大きいのが違いです。

見分け早見表
| ハクビシン | タヌキ | アライグマ | イタチ | ネズミ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 見た目 | 額から鼻先に白い筋・尾が長い | 丸顔・目の周りが黒い・尾は短め | 尾に縞模様・目の周りが黒いマスク | 細長い胴・短い足・茶色 | 小型・長い尾 |
| 足音 | 重い「ドタドタ」・深夜〜明け方 | 屋根裏にはほぼ登らない | 重い「ドタドタ」・深夜 | 軽く素早い・夜間〜明け方 | 軽い「カサカサ」・夜 |
| 鳴き声 | 甲高い「キューキュー」 | 「クゥーン」 | 「クルル」「キュッキュッ」 | 「キーキー」(威嚇時) | ほぼ聞こえない |
| フン | 5〜10cm・種が混じる・ためフン | 太い・木の実や毛・ためフン | 雑多な内容物・ためフン | 細長く小さい・強い臭い | 1cm前後・散らばる |
| 足跡 | 5本指+爪跡 | 4本指(犬に似る) | 5本指・長い指の「手形」 | 5本指・小さい | 小さく点状 |
| 侵入口 | こぶし大(8cm四方) | 床下など地上の隙間 | 隙間を前足で広げる | 3cm程度(500円玉大) | 2.5cm程度(500円玉大) |
「音はするけれど正体がまだ絞れない」という段階なら、6獣種を横断して判定する記事も用意しています。
→ 屋根裏の物音の正体は?獣種別の見分け方
どこから入る?侵入口の特徴と場所
ハクビシンは頭が通れば体も通ります。目安はこぶし大=8cm四方の隙間。しかも電線や雨どいを綱渡りし、垂直の柱も登るため、「2階だから大丈夫」は通用しません。庭木の枝が屋根に届いていれば、そこが専用の通路になります。
侵入されやすい7箇所
- ①屋根の隙間・瓦のずれ:軒先や棟のわずかな浮きから入る。屋根裏侵入の最多ルート
- ②軒下・破風板の継ぎ目:経年でできた隙間や、鳥がつついた穴
- ③換気口・通気口:格子が外れている、網が破れている
- ④増築部分の継ぎ目:母屋と増築部の接合部は隙間ができやすい(板橋区も注意喚起)
- ⑤戸袋・雨戸の裏:雨戸を使わない家ほど気づかない
- ⑥床下の通気口:金網が錆びて外れているケース
- ⑦壁の破損部・配管の貫通部:エアコンの配管まわりのパテ剥がれなど

外周チェックの手順
明るい時間帯に家を一周し、こぶしが入る隙間を探します。天井裏に入れるなら、ためフンの場所と侵入口はたいてい近く、ほこりの上の足跡や、汚れた通り道(けもの道)が侵入口へ続いています。夕方に外から屋根を観察すると、出ていく姿で場所が分かることもあります。
ただし屋根の上は転落の危険があるので、はしごで見える範囲までにしてください。見えない場所の特定は、無料の現地調査を使うのが安全で確実です。
放置するとどうなる?被害の進行
ハクビシンの被害は「うるさい」で始まり、「家が傷む」「体調に響く」へと確実に進みます。時間軸で見ると対策を急ぐ理由がはっきりします。
| 経過 | 起きていること | 目に見えるサイン |
|---|---|---|
| 〜1週間 | 屋根裏を通路・休憩場所として使い始める | 深夜の足音、獣のような臭い |
| 〜1か月 | ねぐらとして定着。ためフンが溜まり始める | 天井の茶色いシミ、部屋に降りてくる悪臭、ダニ・ノミ |
| 〜半年 | 断熱材がフン尿で汚損、天井板が腐食。出産すれば頭数が増える | シミの拡大、天井のたわみ、鳴き声が増える |

建物への被害——シミの下には「ため場」がある
天井板の茶色いシミは、ためフンの尿が板に染み込んだものです。放置すると断熱材がフン尿を吸って交換が必要になり、天井板の張り替えまで発展します。この段階まで進むと、駆除費用の中で清掃・消毒と断熱材交換の割合が最も大きくなります(費用の章で解説)。
健康への影響——ダニ・ノミと衛生面
ハクビシンの体に付いたダニ・ノミが天井裏で繁殖し、室内に降りてきます。溜まったフン尿は雑菌やカビの温床にもなり、乾燥したフンの粉塵が室内に入ることもあります。フンを素手で触らない・掃除の際はマスクと手袋を着けるのが最低限の対策です。体調に不安がある場合は、お住まいの地域の保健所に相談してください。
繁殖と「複数のねぐら」
年1回・平均2〜3頭の出産(板橋区)に加え、ハクビシンは複数のねぐらを行き来します。数日音がしなくなっても、別のねぐらに移っているだけで、侵入口が残っている限り必ず戻ってきます。秋〜冬は暖かい屋根裏を探して侵入が急増する時期でもあり、「静かになった=解決」ではありません。
自分でできる対策と限界——追い出し・封鎖・清掃の順番

入り口の穴を見つけたら、先にふさいじゃえば入ってこないよね?

そこが落とし穴です。先に塞ぐと中に閉じ込め、天井裏で死んで腐敗するおそれがあります。追い出してから塞ぐが鉄則です。

ふさぐときは、どのくらいのすき間まで見ればいいの?

目安はこぶし大、8cm四方です。1箇所でも残すと戻ってくるので、数ではなく「全部」が基準ですよ。
自力で対処するなら、順番を間違えないことが何より重要です。①追い出す → ②侵入口を全部塞ぐ → ③清掃・消毒。先に塞ぐと中に閉じ込めてしまい、天井裏で死んで腐敗する最悪の事態になります。
①追い出し——音・光・臭いで「今いる個体」を出す
ハクビシンは聴覚と嗅覚が優れているため、大きな音・強い光・嫌う臭いで一時的に追い出せます。臭いは木酢液・竹酢液・ハッカ油・唐辛子成分の忌避剤などが使われ、ホームセンターで入手できます。
ただし各社の解説で共通しているのは、忌避剤の効果は2週間〜1か月程度で、臭いに慣れると戻ってくるという点です。忌避剤は「追い出しの一手」であって、それ自体で解決するものではありません。
注意したいのは音の出し方です。侵入口のすぐ近くで音を出すと、逃げ道を塞がれた形になって出ていきません。侵入口から離れた場所から音を出し、出口へ誘導するイメージで行います。
②侵入口の封鎖——8cm基準で「全箇所」を金網で
追い出しが済んだら、こぶし大の隙間をすべて塞ぎます。1箇所でも残すと必ず戻ってくるので、数ではなく「全部」が基準です。
材料は金網(目の細かいもの)やパンチングメタルをネジ・ビスで固定するのが基本。小さな穴はパテやコーキングで埋めます。ハクビシンは力が強く器用なので、押し込んだだけの網や発泡ウレタンだけでは破られます。

③清掃・消毒——防護 → 回収 → 殺菌 → 殺虫
フン尿を残すと臭いが再侵入を誘い、ダニ・ノミの発生源にもなります。手順は①マスク・手袋・長袖で防護 → ②フンを回収して密閉廃棄 → ③殺菌・消毒スプレー → ④ダニ・ノミ用の殺虫剤の4ステップ。断熱材まで汚れている場合は交換が必要で、ここは専門業者の領域です。
やってはいけないこと
- 子育て中に燻煙剤を使う:親だけが逃げて、動けない子どもが天井裏で死んで腐敗するリスク(各社が共通して警告)。春〜秋の出産期は特に注意
- 侵入口の近くで音を出す:逃げ道を塞ぐことになり出ていかない
- 追い出す前に塞ぐ:閉じ込めて腐敗・悪臭の原因に
- 許可なく捕獲・殺傷する:法律違反(次章)。近づく・追い詰めるのも危険で、噛まれたら速やかに病院へ(世田谷区の注意喚起)
- 屋根に上って作業する:転落事故の危険。見える範囲まで
寄せ付けない予防——自治体が案内している3つ
板橋区・世田谷区が住民向けに案内している対策は、どれも「餌」と「通路」を断つものです。①敷地内の果実は早めに収穫するかネットをかける ②生ごみ・ペットフード・果実を屋外に放置しない(生ごみは収集日の朝に出す) ③庭木の枝が屋根にかかる前に剪定する。侵入経路の封鎖と組み合わせて、初めて再発を防げます。
出典:板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」
自力対策の限界はどこか
自分でできるのは「追い出し」と「見える範囲の封鎖・清掃」までです。壁の中や屋根の上など見えない侵入口の特定、断熱材の交換、再発時の保証は業者でなければ担保できません。追い出しに成功しても、封鎖漏れで1〜2か月後に戻ってくるのが最も多い失敗パターンで、その間にためフンが増えて費用が上がります。「一度追い出したのに戻った」時点で、無料調査に切り替えるのが結果的に安く済みます。
まずは自分でできるハクビシン・アライグマ・イタチ対策グッズ
この欄の商品リンクは、Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイトを利用しています(PR)。
上の「自分でできる対策」の手順(①追い出し → ②侵入口の封鎖 → ③清掃・消毒)に沿って、メーカーが用途や対象の動物を明記している市販品を並べました。商品の説明はメーカー(亥旦停止は販売元)の公式情報の要約で、対象の動物もメーカーの記載どおりに書いています。忌避剤は臭いに慣れると効きにくくなるため、追い出しの一手として使い、追い出した後は侵入口の封鎖まで行ってください。
侵入口の封鎖に使う金網・パンチングメタルは、ハクビシンなどを対象としてメーカーが明記した商品が見つからなかったため載せていません。上の「②侵入口の封鎖」を参考に、ネジ・ビスで固定できる強度のある材料を選んでください。
ハクビシン・アライグマ・イタチは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲・殺傷できません。そのため、捕獲器などは選ばず、追い出し・寄せ付けない予防・清掃の道具だけを選んでいます。アライグマは外来生物法の特定外来生物でもあり、捕まえても運ぶことや放すことはできません。
子育ての時期(イタチは3〜5月、アライグマは春〜初夏。ハクビシンは春〜秋が出産期)に追い出すと、親だけが逃げて動けない子どもが屋根裏に残るおそれがあります。この時期は追い出しを控えて、業者に相談してください。
フタワ 強力忌避一番 固形タイプ(25g×8個)
①追い出し|置き型の忌避剤
木タール・ニンニク・ハバネロなどの臭いで動物を寄せ付けない置き型の忌避剤で、メーカーが挙げる対象はイタチ・アライグマ・タヌキ・コウモリなどです(ハクビシンの記載はありません)。メーカーの記載では、1個の有効範囲は約2m、効果は約2か月です(使用状況により異なる)。屋内やコンクリートの上では、濡れて染み出した成分がシミにならないよう、アルミホイルなどで皿を作って置きます。
メーカーの注意:必ず手袋を着けて扱います(臭いと色が付く)。ペットの体に付かないように置き、小さな子どもがいる場合は手の届かない場所に置きます。餌付けされた動物や、生まれたばかりの動物には効果がない場合があります。
亥旦停止(いったんていし)アライグマ・ハクビシン用 屋内用
①追い出し|屋根裏に置く忌避材
トウガラシやハーブなど自然由来の臭いと赤色で、アライグマ・ハクビシンを寄せつけないとする屋根裏用の忌避材です(販売元:株式会社福井熱処理 環境事業部「アニマルラボ」の記載)。屋根裏に畳一畳あたり1枚程度を投げ入れて使い、工事は要りません。販売元のよくある質問では、連続使用で約1年とされています(使用状況により異なる)。
販売元の注意:ネットや柵など、ほかの対策との併用がすすめられています。個体差や地域の環境によって、効果が出にくい場合があります。屋根裏には入らず、点検口から投げ入れるだけにしてください(アライグマは追い詰められると威嚇・攻撃してくることがあります)。
フタワ 強力忌避一番プロ 粒剤タイプ(180cc)
寄せ付けない予防|屋外にまく粒剤
天然鉱石に木タール・ニンニク・ハバネロ・ニームなどを染み込ませた粒剤で、建物まわりの通り道にまいて使います。メーカーが挙げる対象には、ハクビシン・アライグマ・イタチが含まれます。メーカーの記載では、まく量は1㎡あたり大さじ1〜2杯が目安、効果は最大約60日です(気象条件・使用状況により異なる)。
メーカーの注意:必ず手袋を着けます。自動車・塗装したもの・プラスチックには使いません(変色)。植物や芝生に直接まかず、小さな子どもがいる場合は土中に埋めるなど手の届かない場所に。侵入口の封鎖の代わりにはならないので、封鎖と組み合わせて使ってください。
ユタカメイク ガーデンバリアⅢ GDX-3
寄せ付けない予防|庭の被害軽減器(超音波)
赤外線センサーで動物を感知し、変動する超音波で「不快な場所」と学習させる、充電式の被害軽減器です。メーカーが示す対象はネコとハクビシンで、アライグマ・イタチの記載はありません。感知範囲は約100㎡(最大で直進約13m)、防水・防塵はIP54で、庭や建物まわりへの寄り付き対策に使います。
メーカーの注意:障害物の後ろは死角になります。センサーは人も感知し、感知範囲の外でも反応することがあります。
フマキラー アルコール消毒スプレー 400mL
③清掃・消毒|消毒スプレー
日本薬局方エタノールを有効成分とする、医薬部外品の対物消毒剤です(効能:家具・器具・物品等の消毒、室内の消毒)。製剤を酸性域にすることで、エタノールが効きにくいとされるノンエンベロープウイルスへの消毒効果も確認したと、メーカーは説明しています。フンを回収した後の床や物の消毒に使います。
メーカーの注意:すべてのウイルス・菌を消毒できるものではありません。手指の消毒用ではありません。フンは乾いたまま掃かず、湿らせてから回収してください(ガイドの手順)。
興研 ハイラック355(排気弁付き)
③清掃・消毒|防じんマスク
国家検定に合格した区分DS2の使い捨て式防じんマスク(第TM340号)で、排気弁が付いています。粒子捕集効率は95.0%以上(NaCl粒子)です。フンの回収など、粉じんが出る作業の防護に使います。
カタログの使用限度時間(15時間)を守ってください。手袋・長袖も一緒に着けます(ガイドの手順)。
屋根裏に住みついている、被害が広い、屋根や2階の外壁など高い所での作業が必要――そんなときは、無理をせず業者に現地調査・見積もりを頼んでください(無料で見積もる業者も多くあります)。地域と害獣の種類から対応できる業者を探すなら、害獣・害虫駆除業者 検索が便利です。
捕獲には許可が必要——法律と自治体の支援

箱わなを買ってきて、自分で捕まえるのはダメなの?

許可なしにはできません。鳥獣保護管理法で、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。追い出しや封鎖は問題ありません。

区が捕獲器を置いてくれる制度もあるんだね。

世田谷区や板橋区のような例です。ただ区の事業は捕獲までなので、封鎖や清掃は別に考えておきましょう。
無許可の捕獲・殺傷は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象です。環境省は環境大臣または都道府県知事の許可を得るか、狩猟者登録を受けた場合以外、鳥獣の捕獲は原則として禁止とし、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されると明記しています。追い出しや封鎖は問題ありませんが、箱わなで捕まえる・殺すのは許可なしにはできません。とらばさみの使用も禁止されています。
出典:環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」
東京都の場合:外来種のため「被害の有無を問わず」許可対象
有害鳥獣捕獲の許可は本来「被害が現に生じているか、そのおそれがあり、防除対策でも防げない場合」に出されますが、東京都はアライグマ・ハクビシンを外来生物として有害鳥獣捕獲の対象にしています。申請先は23区内が東京都環境局自然環境部計画課、多摩地区が多摩環境事務所自然環境課で、申請書・理由書・捕獲場所と方法の図面・被害状況の写真・被害防除対策の写真(該当する場合は狩猟免状の写し)が必要です。
正直なところ、個人がこの手続きを踏んで捕獲・処分まで行うのは現実的ではありません。区市の防除事業を使うか、行政の許可を得て活動する業者に任せるのが実務上の選択肢です。
出典:東京都環境局「野生鳥獣の捕獲について」
区の支援例:捕獲器の設置を区が負担するケースがある
| 自治体 | 支援の内容 | 条件 |
|---|---|---|
| 世田谷区 | 区が委託した専門業者を派遣し、棲みつかれた場所や侵入経路に捕獲器を設置。設置費用は区負担(餌代は自己負担) | 同一の敷地・建物につき年度内1回。設置は原則1週間、希望により最大3週間延長。毎日の見回りなどの同意が必要 |
| 板橋区 | アライグマ・ハクビシン被害対策事業として箱わなの設置・処分費を区が負担(餌のみ申請者負担) | 箱わなの設置は年度内1回まで |
このように東京都内では、区が捕獲器を設置する事業を持つ自治体があります(内容・条件は自治体ごとに異なり、年度で変わることがあります)。ただし区の事業は「捕獲」までで、侵入口の封鎖・清掃・消毒・断熱材交換は含まれません。捕獲後の再発防止は自分で行うか、業者に依頼することになります。お住まいの区市町村の環境担当課に、まず制度の有無を確認してみてください。
出典:世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」(環境保全課)/板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」(環境政策課)
ハクビシン駆除の費用相場と内訳
ハクビシン駆除の料金は、被害の程度と作業範囲によって大きく変わります。
業者に依頼する場合、軽度なら約3万〜10万円、フン尿清掃や断熱材交換まで必要な重度のケースでは20万円を超えるのが一般的な目安です。
※実際の見積りは、侵入口の数・屋根裏の汚染状況・建物の構造・再発防止施工の範囲などで増減します。
| 被害の程度 | 主な作業内容 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 現地調査・見積もり | 被害状況の確認・侵入口の特定 | 無料の業者が多い |
| 軽度 | 追い出し+侵入口の封鎖(1〜2箇所) | 約3万〜10万円 |
| 中度 | 駆除+消毒・殺菌、フンの清掃 | 約10万〜20万円 |
| 重度 | 大規模な封鎖+フン尿清掃+断熱材の交換・消臭 | 約20万〜40万円 |
※ 料金相場は被害状況・建物条件により前後します。正確な金額は現地調査での見積もりをご確認ください。
内訳——「何にいくら」で総額が決まる
相場の幅が大きいのは、次の項目のどこまで必要かが現場ごとに違うためです。見積もりは必ずこの内訳で確認しましょう。
| 項目 | 内容 | 費用を左右する要因 |
|---|---|---|
| 現地調査・見積もり | 侵入口の特定・被害範囲の確認 | 無料の業者が多い |
| 追い出し | 忌避剤・燻煙・機材による退去 | 個体数・子育て中かどうか |
| 侵入口の封鎖 | 金網・パンチングメタル等での施工 | 箇所数と高所作業の有無 |
| 清掃・消毒 | フン回収・殺菌・ダニノミ駆除・消臭 | 被害期間(ためフンの量) |
| 断熱材の交換 | 汚損した断熱材の撤去・交換 | 被害範囲の広さ |
| 再発防止保証 | 保証期間中の再施工 | 年数・条件は業者差が大きい |

費用が上がる3つの要因
- 侵入口が多い:築年数が経った家や増築部のある家は封鎖箇所が増える
- 被害期間が長い:ためフンが溜まるほど清掃・消毒の範囲が広がり、断熱材交換が必要になる
- 屋根の上・高所の作業:足場やロープが必要になると別途費用
見積りチェックポイント
- 料金体系:「一式いくら」か、捕獲1匹ごと・点検ごとの加算か。前提の回数まで確認
- 清掃・消毒の範囲:どこまで含まれるか。断熱材交換は別見積りになりやすい
- 保証:再発時に無料で再施工か、保証年数と対象範囲
- 相見積もり:現地調査が無料の業者2〜3社で総額と保証条件を並べる
PR費用の目安が分かったら、まずは無料見積もりで比べる
再発防止と長期保証を重視する方におすすめ
1
ハウスプロテクト見積もりで提示害獣の種類・被害状況・建物の面積で決まる対応関東6都県・関西6府県・東海4県・岡山・広島・島根など保証最長10年(築年数・施工内容で変動)・保証期間中は無償で点検・補修調査無料(現場調査・見積もり・出張費0円)自社施工と長い再発保証を重視する方におすすめ
2
駆除ザウルス見積もりで提示家の規模・被害状況で決まる。施工完了後の支払い対応全国(北海道・沖縄県・四国を除く)保証最長10年の再発保証(ネズミは最長5年。動物の種類・建物の状態で異なり、対象外の場合は契約前に説明)調査無料(現地調査は原則無料。生息確認のみは有料)清掃・消毒込みの料金を重視する方におすすめ
3
害獣駆除110番33,000円(税込)〜駆除・殺菌消毒・清掃込み対応全国保証最長10年(対応エリア・加盟店・現場の状況により異なる)調査無料
※ 料金は各社が公表している最低価格です。実際の総額は被害状況・施工範囲により変わるため、見積もりで確認してください。
駆除業者の選び方
紹介型と自社施工型の違いを知っておく
| 紹介型(加盟店を手配) | 自社施工型 | |
|---|---|---|
| 仕組み | 全国の加盟業者から近くの業者を手配 | 自社スタッフが調査から施工まで担当 |
| 強み | 24時間受付・全国対応・上場企業運営の例も | 施工品質が一定・保証内容が明確(最長10年など) |
| 注意点 | 施工品質は加盟業者次第。現地の業者名を確認する | 対応エリアに制約がある場合がある |
| 向く人 | 急いでいる・地方在住・まず相談したい | じっくり比較したい・保証を重視する |
当サイトの地域記事では、この2タイプを同じ項目で並べて比較しています。どちらが上ということではなく、状況によって向き不向きがある、というのが実際に比較してきた結論です。
保証年数と「再発時の条件」を比べる
ハクビシンは帰巣性が強く、封鎖の精度がそのまま結果に出ます。だからこそ保証年数を明示している業者ほど、封鎖施工への自信の表れと読めます。年数だけでなく、再発時に無料で再施工するのか、対象は同じ侵入口だけか建物全体かまで確認してください。
避けたい業者のサイン
- 現地調査をせずに電話だけで総額を言い切る
- 「今日契約すれば」と即決を迫る
- 内訳を出さず「一式」の金額しか提示しない
- 許可・登録について説明が曖昧(捕獲を伴うのに許可の話が出ない)
- 保証の条件を書面にしない
お住まいの地域で業者を比較する
当サイトでは都道府県ごとに、ハクビシン駆除に対応する業者を「料金・保証・対応エリア・支払い方法」の同じ項目で5社ずつ比較しています。全国対応の業者と地域密着の業者を並べているので、見積もりを取る前の目安にしてください。
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ハクビシン駆除に関する「よくある質問」
【まとめ】ハクビシン駆除で失敗しないために

正体を確かめて、追い出し→封鎖→清掃の順番だね!

そのとおりです。一度追い出したのに戻ったら、無料調査に切り替えて、内訳と保証で比べてください。
ハクビシン対策の要点は3つです。①正体を確かめる(5本指・種の混じるためフン・深夜の重い足音)、②追い出し→全侵入口の封鎖→清掃消毒の順番を守る、③捕獲は許可が要るので、区市の事業か業者に任せる。
東京都では相談が約2.1倍に増え、令和6年度だけで644頭が捕獲されています。「そのうちいなくなる」動物ではありません。自力で追い出せても、封鎖漏れで戻ってくるのが最も多い失敗。現地調査が無料の業者2〜3社に相見積もりを取り、内訳と保証で比べるのが、結果的に一番安く確実です。
※ 本記事の相場・制度の情報は 2026年10月 時点のものです。自治体の支援内容は年度で変わることがあるため、最新はお住まいの区市町村にご確認ください。
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※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月23日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。

