アライグマ駆除の完全ガイド|見分け方・侵入口・被害・法律(特定外来生物)・費用相場まで

- 尾の縞模様と5本指の「手形」の足跡がアライグマの決め手。ハクビシン・タヌキと間違えやすい
- 鳥獣保護管理法に加えて特定外来生物。捕獲は自治体の防除事業か業者に任せ、自分で捕まえない・放さない
- 東京都の相談は平成25年度33件→令和6年度1,710件。追い出し→強度のある封鎖→清掃の順で、近づかないのが鉄則
深夜に天井から「ドタドタ」と重い足音。庭に残された、人の手のひらのような5本指の足跡。屋根で見かけた縞模様の尾。
「アライグマかもしれない。でも自分で捕まえていいのか、区に頼めるのか、業者だといくらなのか」
……この記事は、その疑問を環境省・東京都・区の一次情報をもとに順番に解決します。
先に押さえてほしいのは、アライグマは鳥獣保護管理法に加えて「特定外来生物」に指定された動物だということです。許可なく捕まえられないだけでなく、捕まえた個体を放すことも、生きたまま運ぶことも法律で禁止されています。しかも気性が荒く、追い詰めると威嚇・攻撃してくるため、素人が近づく動物ではありません。
見分け方 → 侵入口 → 放置リスク → 自分でできる範囲(追い出しと封鎖まで)→ 法律と自治体の支援 → 費用の内訳 → 業者の選び方の順に整理しました。

屋根で縞模様のしっぽを見かけたの…アライグマだったら、どうしたらいいのかな?

大丈夫です。まずは近づかないこと。そのうえで、自分でやるのは追い出しと封鎖まで、と線を引いておきましょう。

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アライグマとはどんな動物?——生態と被害を30秒で把握

| 分類 | アライグマ科の中型獣(夜行性)。北米原産の特定外来生物 |
|---|---|
| 大きさ | 頭胴40〜60cm+縞模様の尾20〜40cm。 タヌキより一回り大きく、前足の指は5本で手先が器用 |
| 運動能力 | 雨どい・柱を登り、器用な前足で隙間を広げて侵入。 2階や屋根裏への侵入が得意 |
| 食べ物 | 雑食。果物・野菜・生ごみのほか、池の魚や金魚まで食べる |
| 多い地域 | 全国で分布を拡大中。 市街地・住宅地でも被害報告が増えている |
| 活動時期 | 冬眠せず一年中活動。 春(4〜6月)の出産期は屋根裏が子育て場所として狙われやすい |
🔊 音が出ます。周囲や音量にご注意ください(初期音量は50%です)
夜、屋根の上で鳴く声(都市部での実録音)
出典:Freesound「230127 Raccoon calls, roof, Toronto」TRP(CC0・10秒に短縮/音量調整)
■ 屋根裏侵入の要注意カレンダー
屋根裏侵入の要注意期(春の出産期・寒い時期) 通常の活動期(冬眠はしない)
アライグマによる主な被害

糞尿による天井の腐食
同じ場所に排泄し続ける「ためフン」の習性があり、天井板にシミ・悪臭が発生。体が大きいぶん量も多く、放置すると断熱材が汚損し天井の張り替えが必要になることも。

深夜の騒音・咬傷リスク
夜行性のため深夜に天井裏を「ドタドタ」と歩き回る音が続く。見た目に反して気性が荒く、追い詰めると威嚇・攻撃してくるため、素手で近づくのは危険。

衛生被害・庭荒らし
体に付いたダニ・ノミが天井裏で繁殖し室内に降りてくるほか、糞尿由来の雑菌・カビも発生。庭では家庭菜園・果樹・池の魚まで荒らされる。
■ アライグマかも? 30秒セルフチェック
- 深夜に、天井から「ドタドタ」と重めの足音がする
- 屋根や庭で尾に縞模様のある動物を見かけた
- 庭・ベランダに5本指の手形のような足跡がある
- 天井に茶色いシミができた/獣のような臭いがする
- 家庭菜園の果物・野菜・池の魚が荒らされた跡がある
2つ以上あてはまる場合、アライグマが住み着いている可能性があります
タヌキやハクビシンと見間違えやすい動物ですが、尾の縞模様と5本指の足跡がアライグマの特徴です。誤った対処で被害が長引くケースが多いため、まずは無料調査で「何がいるのか」を特定するのが近道です。

東京都では相談が約52倍に——多摩から区部へ広がる公式データ
東京都環境局の集計では、アライグマに関する都民からの相談は平成25年度の33件(区部9件・多摩24件)から令和6年度の1,710件(区部856件・多摩854件)へと急増しています。同局は「都内のアライグマは多摩地域を中心に増加を続けており、最近は区部における生息範囲の拡大がみられます」と説明しており、数字のとおり、かつて多摩の問題だったアライグマが23区でもハクビシンと並ぶ相談対象になっています。
出典:東京都環境局「東京都のアライグマ・ハクビシンの被害及び対策の状況について」相談件数の推移(令和8年4月現在)
東京都は「アライグマ・ハクビシン防除実施計画」を策定し、区市町村が計画に基づいて捕獲を行う体制を整えています。従事者の台帳や捕獲記録の様式まで定められているのは、特定外来生物の防除は行政の管理下で行うものだからです。後述しますが、個人が勝手に捕まえてはいけない理由がここにあります。
出典:東京都環境局「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画について」
本当にアライグマ?ハクビシン・タヌキとの見分け方

ドタドタって重い足音、ハクビシンとどう見分けるの?

足音もためフンも似ています。決定打は尾の縞模様。ハクビシンとタヌキの尾に縞はありません。

姿が見えないときは?

足跡を見てください。指が細長く広がる、人の手のひらのような5本指ならアライグマです。タヌキは4本指ですよ。
屋根裏に入る中型獣は、アライグマ・ハクビシン・タヌキ・イタチが音や被害の面でよく似ています。とくにアライグマとハクビシンは足音もためフンも同じで、外見を見ないと区別しにくい組み合わせです。ただし法律上の扱いが最も厳しいのがアライグマなので、決め手を押さえておきましょう。
鳴き声と足音——深夜の「ドタドタ」と威嚇の「ウゥー」
足音は深夜に「ドタドタ」「ドスン」と重く、ハクビシンよりさらに一回り重い印象です。天井板がたわむほどの音なら中型獣の中でも大きいアライグマを疑います。鳴き声は普段「クルルル」「キュッキュッ」と鳥のような声で、追い詰められると「ウゥー」「シャー」と低くうなって威嚇します。この威嚇音を聞いたら、それ以上近づかないでください。
フンの特徴——ためフンに未消化の種や昆虫
アライグマにも決まった場所に繰り返し排泄する「ためフン」の習性があり、天井裏の一角や屋根の上、ベランダの隅に溜まります。大きさは5〜15cmとハクビシンより大きめで、雑食のため果物の種・昆虫の殻・小魚の骨など雑多なものが混じります。ハクビシンのフンが果物の種中心なのに対し、アライグマは内容物がばらばらなのが目安です。
足跡と尾——5本指の「手形」と縞模様が決定打
アライグマの足跡は前後とも5本指で、指が長く人の手のひらのような形をしています。ハクビシンも5本指ですが指が短く丸いのに対し、アライグマは指が細長く広がり、爪跡がはっきり付きます。タヌキは犬と同じ4本指です。
もう1つの決定打が尾の縞模様。ハクビシンとタヌキの尾に縞はありません。屋根や庭で姿を見たとき、目の周りの黒い模様と縞の尾があればアライグマです。

見分け早見表
| アライグマ | ハクビシン | タヌキ | イタチ | |
|---|---|---|---|---|
| 見た目 | 尾に縞模様・目の周りが黒い・体が大きい | 額から鼻先に白い筋・尾が長く縞なし | ずんぐり・尾は短く縞なし | 細長い胴・短い足 |
| 音 | 「ドタドタ」「ドスン」・威嚇の「ウゥー」 | 「ドタドタ」・「キューキュー」 | 床下の「ドタドタ」 | 軽く素早い足音 |
| フン | ためフン・5〜15cm・内容物が雑多 | ためフン・種混じり | ためフン(屋外が多い) | 細長く水っぽい・強い獣臭 |
| 足跡 | 5本指・指が長い「手形」 | 5本指・指が短い | 4本指(犬型) | 5本指・小さい |
| 侵入口 | 隙間を力で広げる・雨どいを登る | こぶし大(8cm) | 床下が中心・登らない | 3cm程度 |
| 法律 | 鳥獣保護管理法+特定外来生物 | 鳥獣保護管理法 | 鳥獣保護管理法 | 鳥獣保護管理法 |
「音はするけれど正体がまだ絞れない」という段階なら、6獣種を横断して判定する記事も用意しています。
→ 屋根裏の物音の正体は?獣種別の見分け方
どこから入る?侵入口の特徴と場所
アライグマの侵入口の特徴は「隙間を通る」のではなく「隙間を広げて入る」ことです。器用な前足と強い力で、格子を外し、板を剥がし、金網を引きちぎります。雨どいや柱を登り、庭木や電線を伝って2階・屋根裏に到達するのも得意です。ハクビシン向けの「こぶし大を塞ぐ」だけでは足りず、強度のある封鎖が求められます。
侵入されやすい7箇所
- ①屋根の隙間・瓦のずれ:軒先の浮きを前足で広げる。屋根裏侵入の最多ルート
- ②軒下・破風板の継ぎ目:板を剥がして広げた跡が残る
- ③換気口・通気口:格子を外す、網を破る。壊された痕跡があればアライグマの可能性大
- ④増築部分の継ぎ目:母屋と増築部の接合部の隙間
- ⑤戸袋・雨戸の裏:雨戸を使わない家ほど気づかない
- ⑥床下の通気口:金網が錆びて外れているケース。床下から壁内を通って上がる
- ⑦庭木・雨どい・物置からの登攀ルート:屋根にかかる枝、雨どい、カーポートを足場にする

外周チェックの手順——「壊された跡」を探す
明るい時間に家を一周し、格子が外れている・板が剥がれている・金網が引きちぎられている場所を探します。アライグマの侵入口には力で広げた痕跡が残るのが、他の獣種との違いです。庭や屋根の上のためフン、雨どいの泥汚れ(登った跡)も手がかりになります。
ただし屋根の上は転落の危険があり、アライグマ本体に遭遇すると攻撃されるおそれがあります。はしごで見える範囲までにし、天井裏に入って確認するのは避けてください。特定は無料の現地調査を使うのが安全です。
放置するとどうなる?被害の進行
アライグマの被害は「うるさい」で始まり、「天井が腐る」「庭が荒らされる」「人が襲われる」へと進みます。体が大きいぶんフン尿の量も多く、ハクビシンより進行が速いと考えてください。
| 経過 | 起きていること | 目に見えるサイン |
|---|---|---|
| 〜1週間 | 屋根裏を通路・休憩場所として使い始める。庭の果実や生ごみを荒らす | 深夜の重い足音、庭の食べ散らかし、5本指の足跡 |
| 〜1か月 | ねぐらとして定着。ためフンが溜まり始める | 天井の茶色いシミ、部屋に降りてくる悪臭、ダニ・ノミ |
| 〜半年 | 断熱材がフン尿で汚損、天井板が腐食。春に出産すれば頭数が増える。壊された侵入口が広がる | シミの拡大、天井のたわみ、複数箇所の音、威嚇音 |

建物への被害——ためフンと「壊して入る」二重の損傷
天井板の茶色いシミはためフンの尿が染み込んだものです。放置すると断熱材がフン尿を吸って交換が必要になり、天井板の張り替えまで発展します。アライグマはさらに侵入口そのものを壊して広げるため、屋根や軒下の修繕費が加わるのが他の獣種との違いです。
健康と安全——咬傷・ダニノミ・感染症
アライグマは見た目に反して気性が荒く、追い詰めると威嚇・攻撃してきます。咬まれた場合は速やかに医療機関を受診し、保健所にも相談してください。体に付いたダニ・ノミが天井裏で繁殖して室内に降りる二次被害、フン尿由来の雑菌・カビも発生します。フンは素手で触らず、掃除はマスクと手袋を着けて行ってください。
繁殖と庭の被害——春の出産期は屋根裏が狙われる
アライグマは春(4〜6月)に出産し、屋根裏を子育て場所にします。一度定着すると翌年も同じ場所を使い、頭数が増えます。庭では家庭菜園の果物・野菜、池の魚や金魚まで食べられ、ペットフードや生ごみが餌付けの原因になります。「静かになった」は別のねぐらに移っただけのことが多く、侵入口が残っている限り戻ってきます。
自分でできる対策と限界——追い出し・封鎖までで、捕獲はしない

穴をふさぐなら、家にある網を押し込んでおけばいいかな?

アライグマは前足と強い力で隙間を広げて入ります。太めの金網やパンチングメタルをネジで固定し、破られない強度で塞いでください。

天井裏をのぞいて、いるか確かめてもいい?

点検口から中に入らない・手を入れないのが鉄則です。追い詰めると威嚇・攻撃してきます。
アライグマで自分にできるのは①追い出す → ②侵入口を強度のある材料で全部塞ぐ → ③清掃・消毒までです。捕獲は法律上も安全上も個人がやることではありません。先に塞ぐと閉じ込め、天井裏で死んで腐敗する最悪の事態になるのは他の獣種と同じです。
①追い出し——音・光・臭いで、必ず距離を取って
大きな音・強い光・嫌う臭い(木酢液・ハッカ油・唐辛子成分の忌避剤など)で一時的に追い出せます。ただしアライグマは天井裏で追い詰められると威嚇・攻撃してくるため、点検口から中に入らない・手を入れないのが鉄則です。忌避剤の効果は数週間で慣れが生じるので、「追い出しの一手」と割り切ってください。
子育て期(春〜初夏)に燻煙剤を使うと、親だけ逃げて子が残ります。この時期は追い出し自体を控え、業者に相談を。
②侵入口の封鎖——「破られない強度」で全箇所を
追い出しが済んだら、こぶし大以上の隙間をすべて、力で破られない材料で塞ぎます。目安は太めの金網(線径の太いもの)やパンチングメタルをネジ・ビスで固定。押し込んだだけの網、発泡ウレタン、薄いプラスチック板は引きちぎられます。格子や板は壊された部分を交換し、周囲まで補強してください。1箇所でも残すと戻ってきます。

③清掃・消毒——防護 → 回収 → 殺菌 → 殺虫
フン尿を残すと臭いが再侵入を誘い、ダニ・ノミの発生源になります。手順は①マスク・手袋・長袖で防護 → ②フンを回収して密閉廃棄 → ③殺菌・消毒スプレー → ④ダニ・ノミ用の殺虫剤の4ステップ。フンは湿らせてから回収し、粉じんを立てないでください。断熱材まで汚れている場合は交換が必要で、ここは専門業者の領域です。
やってはいけないこと
- 自分で捕獲かごを仕掛ける:許可なく捕獲すると鳥獣保護管理法違反。捕まえた後の運搬・放獣も外来生物法で禁止
- 捕まえた個体を山や公園に放す:特定外来生物の放出は禁止。最も重い違反の1つ
- 近づく・追い詰める・餌でおびき寄せる:威嚇・攻撃される。餌付けは定着を招く
- 子育て中に燻煙剤を使う:親だけ逃げて子が残り、天井裏で死んで腐敗する
- 追い出す前に塞ぐ/薄い材料で塞ぐ:閉じ込め、または力で破られて振り出しに
- 屋根に上って作業する:転落事故の危険。見える範囲まで
寄せ付けない予防——世田谷区・板橋区が案内する対策
区が住民向けに案内している対策は「餌」と「通路」を断つものです。①果実は早めに収穫するかネットをかける ②生ごみ・ペットフード・池の魚を屋外に放置しない(生ごみは収集日の朝に出す) ③屋根にかかる庭木の枝を剪定し、雨どいや物置など登攀ルートをなくす。侵入口の封鎖と組み合わせて、初めて再発を防げます。
出典:世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」/板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」
自力対策の限界はどこか
自分でできるのは「距離を取った追い出し」と「見える範囲の強度のある封鎖・清掃」までです。捕獲は自治体の防除事業か許可を持つ業者、屋根の上や壁の中の侵入口の特定と修繕、断熱材の交換、再発時の保証は業者でなければ担保できません。追い出しに成功しても封鎖が破られて数週間で戻るのがアライグマ特有の失敗パターンで、その間にためフンと損傷が増えます。「戻ってきた」時点で無料調査に切り替えるのが安全で、結果的に安く済みます。
まずは自分でできるハクビシン・アライグマ・イタチ対策グッズ
この欄の商品リンクは、Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイトを利用しています(PR)。
上の「自分でできる対策」の手順(①追い出し → ②侵入口の封鎖 → ③清掃・消毒)に沿って、メーカーが用途や対象の動物を明記している市販品を並べました。商品の説明はメーカー(亥旦停止は販売元)の公式情報の要約で、対象の動物もメーカーの記載どおりに書いています。忌避剤は臭いに慣れると効きにくくなるため、追い出しの一手として使い、追い出した後は侵入口の封鎖まで行ってください。10商品の比較表と選び方はハクビシン・アライグマ・イタチ対策グッズおすすめ10選にまとめています。
侵入口の封鎖に使う金網・パンチングメタルは、ハクビシンなどを対象としてメーカーが明記した商品が見つからなかったため載せていません。上の「②侵入口の封鎖」を参考に、ネジ・ビスで固定できる強度のある材料を選んでください。
ハクビシン・アライグマ・イタチは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲・殺傷できません。そのため、捕獲器などは選ばず、追い出し・寄せ付けない予防・清掃の道具だけを選んでいます。アライグマは外来生物法の特定外来生物でもあり、捕まえても運ぶことや放すことはできません。
子育ての時期(イタチは3〜5月、アライグマは春〜初夏。ハクビシンは春〜秋が出産期)に追い出すと、親だけが逃げて動けない子どもが屋根裏に残るおそれがあります。この時期は追い出しを控えて、業者に相談してください。
フタワ 強力忌避一番 固形タイプ(25g×8個)
①追い出し|置き型の忌避剤
木タール・ニンニク・ハバネロなどの臭いで動物を寄せ付けない置き型の忌避剤で、メーカーが挙げる対象はイタチ・アライグマ・タヌキ・コウモリなどです(ハクビシンの記載はありません)。メーカーの記載では、1個の有効範囲は約2m、効果は約2か月です(使用状況により異なる)。屋内やコンクリートの上では、濡れて染み出した成分がシミにならないよう、アルミホイルなどで皿を作って置きます。
メーカーの注意:必ず手袋を着けて扱います(臭いと色が付く)。ペットの体に付かないように置き、小さな子どもがいる場合は手の届かない場所に置きます。餌付けされた動物や、生まれたばかりの動物には効果がない場合があります。
亥旦停止(いったんていし)アライグマ・ハクビシン用 屋内用
①追い出し|屋根裏に置く忌避材
トウガラシやハーブなど自然由来の臭いと赤色で、アライグマ・ハクビシンを寄せつけないとする屋根裏用の忌避材です(販売元:株式会社福井熱処理 環境事業部「アニマルラボ」の記載)。屋根裏に畳一畳あたり1枚程度を投げ入れて使い、工事は要りません。販売元のよくある質問では、連続使用で約1年とされています(使用状況により異なる)。
販売元の注意:ネットや柵など、ほかの対策との併用がすすめられています。個体差や地域の環境によって、効果が出にくい場合があります。屋根裏には入らず、点検口から投げ入れるだけにしてください(アライグマは追い詰められると威嚇・攻撃してくることがあります)。
フタワ 強力忌避一番プロ 粒剤タイプ(180cc)
寄せ付けない予防|屋外にまく粒剤
天然鉱石に木タール・ニンニク・ハバネロ・ニームなどを染み込ませた粒剤で、建物まわりの通り道にまいて使います。メーカーが挙げる対象には、ハクビシン・アライグマ・イタチが含まれます。メーカーの記載では、まく量は1㎡あたり大さじ1〜2杯が目安、効果は最大約60日です(気象条件・使用状況により異なる)。
メーカーの注意:必ず手袋を着けます。自動車・塗装したもの・プラスチックには使いません(変色)。植物や芝生に直接まかず、小さな子どもがいる場合は土中に埋めるなど手の届かない場所に。侵入口の封鎖の代わりにはならないので、封鎖と組み合わせて使ってください。
ユタカメイク ガーデンバリアⅢ GDX-3
寄せ付けない予防|庭の被害軽減器(超音波)
赤外線センサーで動物を感知し、変動する超音波で「不快な場所」と学習させる、充電式の被害軽減器です。メーカーが示す対象はネコとハクビシンで、アライグマ・イタチの記載はありません。感知範囲は約100㎡(最大で直進約13m)、防水・防塵はIP54で、庭や建物まわりへの寄り付き対策に使います。
メーカーの注意:障害物の後ろは死角になります。センサーは人も感知し、感知範囲の外でも反応することがあります。
フマキラー アルコール消毒スプレー 400mL
③清掃・消毒|消毒スプレー
日本薬局方エタノールを有効成分とする、医薬部外品の対物消毒剤です(効能:家具・器具・物品等の消毒、室内の消毒)。製剤を酸性域にすることで、エタノールが効きにくいとされるノンエンベロープウイルスへの消毒効果も確認したと、メーカーは説明しています。フンを回収した後の床や物の消毒に使います。
メーカーの注意:すべてのウイルス・菌を消毒できるものではありません。手指の消毒用ではありません。フンは乾いたまま掃かず、湿らせてから回収してください(ガイドの手順)。
興研 ハイラック355(排気弁付き)
③清掃・消毒|防じんマスク
国家検定に合格した区分DS2の使い捨て式防じんマスク(第TM340号)で、排気弁が付いています。粒子捕集効率は95.0%以上(NaCl粒子)です。フンの回収など、粉じんが出る作業の防護に使います。
カタログの使用限度時間(15時間)を守ってください。手袋・長袖も一緒に着けます(ガイドの手順)。
屋根裏に住みついている、被害が広い、屋根や2階の外壁など高い所での作業が必要――そんなときは、無理をせず業者に現地調査・見積もりを頼んでください(無料で見積もる業者も多くあります)。地域と害獣の種類から対応できる業者を探すなら、害獣・害虫駆除業者 検索が便利です。
2つの法律が関わる——鳥獣保護管理法と外来生物法

もし捕まえたら、遠くの山に放してあげればいいんだよね?

それはできません。アライグマは特定外来生物で、生きたまま運ぶことも放すことも禁止されています。そもそも許可なく捕獲すること自体が違反です。

じゃあ、捕まえるのは誰がやるの?

区市の防除事業か、許可を持つ業者です。世田谷区や板橋区のように、捕獲器の設置を区が負担する例もありますよ。
無許可の捕獲・殺傷は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」
アライグマは鳥獣保護管理法の対象です。環境省は環境大臣または都道府県知事の許可を得るか、狩猟者登録を受けた場合以外、鳥獣の捕獲は原則として禁止とし、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されると明記しています。追い出しや封鎖は問題ありませんが、箱わなで捕まえる・殺すのは許可なしにはできません。
出典:環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」
特定外来生物——捕まえても「放せない・運べない」
アライグマは外来生物法で特定外来生物に指定されています。この法律では飼養・保管・運搬・放出が原則禁止で、捕まえた個体を生きたまま運ぶことも、山や公園に放すこともできません。つまり個人が捕獲しても、その後の扱いが法律上できないのです。
特定外来生物の捕獲(防除)は、都道府県や区市町村が防除実施計画に基づいて行い、東京都では従事者の台帳や捕獲記録の様式まで定めています。アライグマ対策で「自分で捕まえる」という選択肢が事実上ないのは、この仕組みのためです。
出典:環境省「外来生物法」/東京都環境局「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画について」
東京都の場合:外来種のため「被害の有無を問わず」許可対象
有害鳥獣捕獲の許可は本来「被害が現に生じているか、そのおそれがあり、防除対策でも防げない場合」に出されますが、東京都はアライグマ・ハクビシンを外来生物として有害鳥獣捕獲の対象にしています。申請先は23区内が東京都環境局自然環境部計画課、多摩地区が多摩環境事務所自然環境課で、申請書・理由書・捕獲場所と方法の図面・被害状況の写真などが必要です。
ただし個人で申請しても、捕獲後の個体を自分で処理することはできません。現実的には、区市の防除事業を使うか、許可を持つ業者に依頼することになります。
出典:東京都環境局「野生鳥獣の捕獲について」
区の支援例:捕獲器の設置を区が負担するケースがある
| 自治体 | 内容 | 条件・注意 |
|---|---|---|
| 世田谷区 | 区が委託した専門業者を派遣し、棲みつかれた場所や侵入経路に捕獲器を設置。設置費用は区負担(餌代は自己負担) | 同一の敷地・建物につき年度内1回。設置は原則1週間、希望により最大3週間延長。毎日の見回りなどの同意が必要 |
| 板橋区 | アライグマ・ハクビシン被害対策事業として箱わなの設置・処分費用を区が負担 | 年度内1回。捕獲後の侵入口封鎖・清掃は対象外 |
このように東京都内では、区市が捕獲器を設置する事業を持つ自治体があります(内容・条件は自治体ごとに異なり、年度で変わることがあります)。ただし区の事業は「捕獲」までで、侵入口の封鎖・清掃・消毒・断熱材交換は含まれません。捕獲後の再発防止は自分で行うか、業者に依頼することになります。まずお住まいの区市町村の環境担当課に制度の有無を確認してみてください。
出典:世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」(環境保全課)/板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」(環境政策課)
アライグマ駆除の費用相場と内訳
アライグマ駆除の料金は、被害の程度と作業範囲によって大きく変わります。
業者に依頼する場合、軽度なら約4万〜12万円、フン尿清掃や断熱材交換まで必要な重度のケースでは25万円を超えるのが一般的な目安です。
※実際の見積りは、捕獲の要否(わなの設置・見回り)・侵入口の数・屋根裏の汚染状況・再発防止施工の範囲などで増減します。
| 被害の程度 | 主な作業内容 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 現地調査・見積もり | 被害状況の確認・侵入口の特定 | 無料の業者が多い |
| 軽度 | 追い出し・捕獲+侵入口の封鎖(1〜2箇所) | 約4万〜12万円 |
| 中度 | 捕獲+消毒・殺菌、フンの清掃 | 約12万〜25万円 |
| 重度 | 大規模な封鎖+フン尿清掃+断熱材の交換・消臭 | 約25万〜50万円 |
※ 料金相場は被害状況・建物条件により前後します。正確な金額は現地調査での見積もりをご確認ください。
※ アライグマの捕獲には自治体への申請が必要です。手続き代行の有無も見積もり時に確認しましょう。
内訳——「何にいくら」で総額が決まる
相場の幅が大きいのは、次の項目のどこまで必要かが現場ごとに違うためです。見積もりは必ずこの内訳で確認しましょう。
| 項目 | 内容 | 費用を左右する要因 |
|---|---|---|
| 現地調査・見積もり | 侵入口の特定・被害範囲の確認 | 無料の業者が多い |
| 捕獲(わな設置・見回り) | 箱わなの設置・毎日の見回り・回収・自治体への申請代行 | 頭数・見回り期間(1〜2週間以上のことも) |
| 追い出し | 忌避剤・燻煙・機材による退去 | 個体数・子育て中かどうか |
| 侵入口の封鎖・修繕 | 太い金網・パンチングメタルでの施工。壊された格子や板の交換 | 箇所数・破損の程度・高所作業の有無 |
| 清掃・消毒 | フン回収・殺菌・ダニノミ駆除・消臭 | ためフンの量と期間 |
| 断熱材の交換 | 汚損した断熱材の入れ替え | 汚損の範囲・天井裏の広さ |
| 再発防止保証 | 保証期間中の再発時の再施工 | 年数と対象範囲で差が出る |

費用が上がる3つの要因
- 捕獲が必要で見回りが長引く:警戒心が強く、わなにかかるまで日数がかかると見回り回数が増える
- 侵入口を壊して広げている:封鎖だけでなく屋根・軒下・格子の修繕費が加わる
- 被害期間が長い・頭数が多い:ためフンが溜まるほど清掃・消毒の範囲が広がり、断熱材交換が必要になる
見積りチェックポイント
- 料金体系:「一式いくら」か、捕獲1頭ごと・見回り1回ごとの加算か。前提の回数まで確認
- 許可・申請の扱い:捕獲の申請を業者が代行するか、自治体の防除事業と併用するか
- 修繕の範囲:壊された侵入口の交換・補強が含まれるか
- 清掃・消毒の範囲:どこまで含まれるか。断熱材交換は別見積りになりやすい
- 保証:再発時に無料で再施工か、保証年数と対象範囲
- 相見積もり:現地調査が無料の業者2〜3社で総額と保証条件を並べる
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再発防止と長期保証を重視する方におすすめ
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ハウスプロテクト見積もりで提示害獣の種類・被害状況・建物の面積で決まる対応関東6都県・関西6府県・東海4県・岡山・広島・島根など保証最長10年(築年数・施工内容で変動)・保証期間中は無償で点検・補修調査無料(現場調査・見積もり・出張費0円)自社施工と長い再発保証を重視する方におすすめ
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駆除ザウルス見積もりで提示家の規模・被害状況で決まる。施工完了後の支払い対応全国(北海道・沖縄県・四国を除く)保証最長10年の再発保証(ネズミは最長5年。動物の種類・建物の状態で異なり、対象外の場合は契約前に説明)調査無料(現地調査は原則無料。生息確認のみは有料)清掃・消毒込みの料金を重視する方におすすめ
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害獣駆除110番49,500円(税込)〜駆除・殺菌消毒・清掃込み対応全国保証最長10年(対応エリア・加盟店・現場の状況により異なる)調査無料
※ 料金は各社が公表している最低価格です。実際の総額は被害状況・施工範囲により変わるため、見積もりで確認してください。
駆除業者の選び方
紹介型と自社施工型の違いを知っておく
| 紹介型(加盟店を手配) | 自社施工型 | |
|---|---|---|
| 仕組み | 全国の加盟業者から近くの業者を手配 | 自社スタッフが調査から施工まで担当 |
| 強み | 24時間受付・全国対応・上場企業運営の例も | 施工品質が一定・保証内容が明確(最長10年など) |
| 注意点 | 施工品質は加盟業者次第。現地の業者名を確認する | 対応エリアに制約がある場合がある |
| 向く人 | とにかく早く来てほしい・地方在住 | 保証と再発防止を重視・複数社で比べたい |
当サイトの地域記事では、この2タイプを同じ項目で並べて比較しています。どちらが上ということではなく、状況によって向き不向きがある、というのが実際に比較してきた結論です。
保証年数と「再発時の条件」を比べる
アライグマは封鎖を力で破ってでも戻ろうとするため、施工の強度がそのまま結果に出ます。保証年数を明示している業者ほど、封鎖施工への自信の表れと読めます。年数だけでなく、再発時に無料で再施工するのか、対象は同じ侵入口だけか建物全体か、捕獲の申請手続きを代行してくれるかまで確認してください。
避けたい業者のサイン
- 現地調査をせずに電話だけで総額を言い切る
- 「今日契約すれば」と即決を迫る
- 内訳を出さず「一式」の金額しか提示しない
- 捕獲を伴うのに許可・申請の話が出ない、または「捕まえて山に放す」と説明する(外来生物法違反)
- 保証の条件を書面にしない
お住まいの地域で業者を比較する
当サイトでは都道府県ごとに、アライグマ駆除に対応する業者を「料金・保証・対応エリア・支払い方法」の同じ項目で5社ずつ比較しています。全国対応の業者と地域密着の業者を並べているので、見積もりを取る前の目安にしてください。
- 宮城でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 福島でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 山形でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 東京でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 神奈川でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 埼玉でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 千葉でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 茨城でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 栃木でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 群馬でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 愛知でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 静岡でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 岐阜でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 三重でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 新潟でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 大阪でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 兵庫でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 京都でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 奈良でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 滋賀でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 和歌山でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 広島でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 岡山でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 島根でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 福岡でおすすめのアライグマ駆除業者5選
- 熊本でおすすめのアライグマ駆除業者5選
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アライグマ駆除に関する「よくある質問」
【まとめ】アライグマ駆除で失敗しないために

縞の尾と手形で見分けて、近づかない、放さない。覚えたよ!

そのとおりです。追い出し→強度のある全封鎖→清掃の順番を守り、捕獲は任せてください。
アライグマ対策の要点は3つです。①正体を確かめる(縞模様の尾・5本指の手形・壊された侵入口)、②近づかず、追い出し→強度のある全封鎖→清掃の順番を守る、③捕獲は自分でやらない。区市の防除事業か許可を持つ業者に任せ、放さない。
東京都では相談が平成25年度の33件から令和6年度の1,710件へ増え、多摩から区部へ広がっています。地域ごとの業者比較は下のリンクから確認できます。
※ 本記事の相場・制度の情報は 2026年10月 時点のものです。自治体の対応や制度は年度で変わることがあるため、最新はお住まいの区市町村にご確認ください。
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※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月23日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。

